第12話:激怒
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…ネネ…!ぼ、僕ね!大輔達ってそんなに悪い奴らじゃないと思うんだ…そりゃあ、ブイモンにはボコボコにされちゃったけど…だからあまり仲が悪くようなことしないで…あいつらと一緒にコトネを助ける方法を探すことも出来るんじゃないかな?」
それを聞いたネネがスパロウモンと共にデジタル空間にいた大輔とブイモンを見遣る。
「(…そう…!私の傍以外にも…この子の居場所が…!)」
安堵の表情を浮かべるネネ、スパロウモンのために一芝居打つことにした。
「ネネ…?」
返事をしないネネにスパロウモンは不思議そうに見つめる。
「スパロウモン、降りなさい。あなたとはこれまでだわ。」
「(……?)」
目を閉じていた大輔はネネの言葉に反応して少しだけ目を開けるとネネ達を見遣る。
「…え…?な…何を言っているのネネ…?」
「前々から思っていたのだけど、大事な秘密を漏らしてしまったり、簡単に言いくるめられてしまったり…あなたは兵士として奔放過ぎるわ。これからの戦いには不要な…いえ、危険な存在ですらある。3人目のジェネラルを手に入れるため、どうしても戦力が必要だったからあなたを使っていたけど、ようやく切り捨てることが出来るわ。今までありがとう。これからは自由に生きなさい」
スパロウモンを降ろすとネネ達を乗せたオニスモンは飛び立った。
「そ…そんな…」
「お、おいっ!こりゃどういうこった!?あの女、何で急にお前のことを…」
「ど…どうして!?どうしよう!!?ネネが僕のこと要らないって…!!」
「…さあな…でもお前が話した時、俺達を向いたことが気になるな…」
ブイモンはネネの真意に頭を悩ませるが、その時背後から身動ぎする音が聞こえて振り返る。
「…んっ…」
「ヒカリ!!」
目を覚ましたヒカリに駆け寄るテイルモン。
「テイルモン…何で私はこんな所に…?」
「ヒカリさん…」
「賢君…大輔君は…?どうしてキリハさんが此処に?」
「それは…」
賢が言うべきかどうかで悩んでいたが、それよりも早くキリハが口を開いた。
「お前はダークナイトモンと天野ネネに本宮大輔の人質として利用されていたのだ。そして本宮大輔はお前を救うために自らダークナイトモン達の手に落ちた」
「え…?」
「キリハ!!」
「隠していても仕方あるまい。今までのことを彼女は知らなくてはならない」
それを聞いて動揺するヒカリ。
タイキがキリハに詰め寄るが、隠していてもバレることであるのは確かだ。
賢はようやく重たい口を開いて今までここで起きたことを全てをヒカリに伝えるのであった。
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