第11話:半壊の奇跡
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時空の歪みに吸い込まれたブイモンとスパロウモンはデジタル空間の巨大な欠片に落下した。
「よっと、ふう…何とか助かったな〜」
「ひぎゃっ!!もお〜っ!!何でこんなことになるんだよぉ!!」
ブイモンは普通に着地出来たが、スパロウモンは地面に落下した。
「そうだよなあ、スパロウモン。どうしてこんなことになったんだろうなあ?」
「それはお前のせ…」
振り返って文句を言おうとしたスパロウモンだが、この時のブイモンの顔はキリハのグレイモンが可愛く見えるくらいに凶悪な人相をしていた。
「に、逃げろ〜!!」
「あ、おい!!危ないぞ!!」
身の危険を感じて逃げ去ろうとしたスパロウモンだが、突如身体がデータ分解を起こし始めた。
「痛っ…!?なっ…何これ!?痛っ!!痛たたた!!」
「あ〜あ…だから言ったのに」
スパロウモンのデータ分解を見てブイモンは言わんこっちゃないの表情をする。
「あわわわわわわ…だあっ!?」
落下するスパロウモンに呆れた表情で歩み寄るブイモン。
「だから言ったろ危ないって、前にバリスタモン達から聞いたことがある。デジモンはゾーンを離れたら正常なデータとして安定出来ないんだってさ。今、俺達が立っている所は多分どっかのゾーンの欠片だ。俺達が正常でいられるのはこの欠片のおかげだろうな。分かったか高速馬鹿?」
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!?」
頭をブイモンに踏まれてグリグリされているスパロウモンが悲鳴を上げる。
「大体お前がちゃんと大人しくしてればこ〜んな目に遭わなくて済んだんだけどな〜?お前反省とか我慢って言葉を知らないのか?ええ?しかも原因のお前が逃げだそうとするし、これはネネに代わって厳しい厳しい愛のお仕置きが必要のようだなあ?」
悪魔の笑みを浮かべながら拳を鳴らすブイモンにスパロウモンは恐怖の表情を浮かべた。
「ひぃいいいい!?」
愛のお仕置きは結構過激なため、飛ばさせて頂きます。
しばらくして全身ボコボコ、頭にデカいタンコブを5個も作ったスパロウモンが号泣していた。
「よし、愛のお仕置き完了」
スパロウモンへの愛のお仕置きが完了し、満足そうに手を叩くブイモン。
「う…うう…痛い…痛いよお…止めてって言ったのに…」
「お前がウェディンモン達にやろうとしたことはさっき俺がやったのと同じことだ。お前は降参したウェディンモン達を殺そうとした。自分がウェディンモン達と同じ立場になって少しは分かったろ?相手にどんなに止めてくれって言っても止めてもらえない怖さをな」
「…………」
それを言われたスパロウモンは黙るしかなかった。
「反省しろスパロウモン。俺にボコボコにされて少しは分かったろ?」
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