暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2270話
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ドウミラーのアクセル・アルマーではなく、ルナ・ジオンのイザーク・ジュールだ。
 だからこそ、ミライは疑問に思ったのだろう。

「まぁ、色々とあるんだよ。それより、メリルも無事に拾えた事だし、早く俺の部屋に行かないか?」

 MSパイロットの特権としての個室ではあるのだが……正直なところ、ホワイトベースにいつまでいられるか分からない以上、その特権もいつまで享受出来るのかは微妙なところだ。
 ……だからこそ、せめて享受出来る間は存分に使わせて貰うとしよう。
 そんな風に思いつつ通路を移動してると、当然のように避難民から視線を向けられる。
 ホワイトベースに避難している者にしてみれば、メリルとミライという女2人を侍らせているように見えるのは、思うところがあるのだろう。
 ミライは決して人目を引くような派手な美人という訳ではないが、それでも見ているとどこかほっとさせられる……いわば、癒やし系の顔立ちをしている。
 現在のようなホワイトベースの状況を考えると、ミライの人気は当然のように高いだろう。
 メリルも、本来の性格はともかく若干垂れ目気味なところもあってか、外見だけなら癒やし系という風に見られてもおかしくはない。
 俺に向けられる視線が厳しくなるのは、当然の事だった。
 不幸中の幸いなのは、避難民の中には大勢の女がいる事か。
 これが普通の軍隊なら、どうしても女の軍人というのは少なくなってしまうのだが……そういう意味でなら、そこまで運は悪くないと思う。
 ただ、俺がMSパイロットであるというのはそれなりに知られており、何より月の人間であるというのも知られている為か、妙なちょっかいを出してくる奴がいないのは、正直なところ助かる。
 もしここで俺に対して何か攻撃をした場合、どのような反撃をされるのか分からない……というのがあるのだろう。
 実際には、現在ルナ・ジオンにおいて魔法を使えるような者はほぼ皆無に近い。
 クレイドルとホワイトスターはゲートで繋がっているが、向こうに行ったり、向こうから来たりという事はほぼ行われていないのだから。
 シャドウミラーのメンバーに関しては、その例外となるが。
 そんな訳で嫉妬の視線を向けられながらも通路を進み、やがて周囲に人の数が少なくなってきたところで、ミライは一つの部屋の前に止まる。

「ここよ。隣はアムロが使ってるわ」
「……分かった」

 隣がアムロの部屋と聞き、ちょっと思うところがなかった訳でもないが……ただ、考えてみれば俺もアムロも今はMSパイロットという点では一緒だ。
 ましてや、個室を与えられるような場所は決して多くはない。
 それを考えれば、俺とアムロの部屋が隣同士になるのはおかしな事ではないのだろう。

「じゃあ、私はこれで」

 そう言い、ミライは
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