第8話:戦いの終わり
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言うのにね…ではネネ…君の花婿には誰がより相応しいだろうか?」
「もおっ!その言い方よしてよね!」
「………」
そしてスノーゾーンではタイキが考え事をしていた。
「(天野ネネに…蒼沼キリハ…か)」
「どしたの?」
アカリがタイキの様子に気付いて声をかける。
「いやさ…俺達やあいつらがこのデジタルワールドに飛ばされて来たのって、何か意味があるのかなって…」
「それは多分タイキさん達が選ばれたから…」
ヒカリが言い切るよりも先に向こうから声がかかる。
「おお〜い!待ってくれタイキ殿〜!!わしも仲間に入れてくれ〜!!」
「オチムシャモン!?」
「仲間ってお前…バグラ軍はどうすんだよ!!」
「私達について行ったら確実に裏切り者認定されるわよあんた?」
「いや、よく考えたらタクティモン様の軍におってもそうそう負け戦なんて巡り会えんじゃろ?その点、お主らとおれば負け戦には不自由しなさそうじゃ!いやあ、良い主君に巡り会い申した!」
「なあ、タイキ。あいつ一発殴っていいか?」
「私達が負けること前提なのがムカつくわね」
「あれなら殴っても罰は当たらないだろ」
シャウトモン、テイルモン、ブイモンがこめかみに青筋を浮かべながら言う。
「何を言ってるんだ!僕らは心正しき正義の味方じゃないか!…だが許す」
直後、オチムシャモンはシャウトモン達にボコボコにされた。
「つ…つれないこと言わずに拙者と落ち延びましょうぞ〜!殿って呼んでいい?」
「あ…何かもう」
「好きにして下さい…」
「まあ、色んなゾーンを回ってみるしかないさ!この世界はまだまだ俺達の知らないことばかりなんだからな!!」
「ああ…そうだな!行こう、次のゾーンへ!!」
「次はもっと暖かいゾーンがいいな〜」
子供達はゲートに飛び込み、新たなゾーンへと向かう。
一方、タクティモンはある人物の元に向かっていた。
「…君の魂に熾る…黒い炎の揺らぎが見えるようだ。新たなジェネラル達…それ程のものなのかねタクティモン」
「未だ種火に御座る。なれど一度薪の中に放られれば、天壌を焦がす轟火ともなりましょう。陛下に賜ったこの刀の封印…解いて頂く日が来るやもしれませぬ」
タクティモンは跪き、異形の姿のデジモンにそう伝える。
「君にそこまで言わせるとは…我が宿願…成就する日が近いかもしれぬな…」
バグラ軍皇帝・バグラモンが異形の右腕を見つめながら呟くのであった。
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