第6話:物質融合
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メイルバードラモンがそう言うとキリハも頷いた。
「ふん…戦闘力だけでなく判断力もあるようだな。そうでなくてはな。だが…このエリアのコードクラウンを持っていない限り、そう遠くへ行けた物でもない。すぐに狩り出してやるぞ…!!」
そして離脱したパイルドラモンは近くの洞窟の前に降りるとデジクロスが解除され、幼年期に退化している。
「チビモン…限界だったんだな…」
「ミノモン、初めてのデジクロスなのに無理をさせてすまない。」
「腹減った…」
「分かった食い物だな?沢山食って回復しろ」
大輔が鞄から食べ物を出してチビモンとミノモンに差し出す。
そしてタクティモンとの戦いでダメージを負ったシャウトモン達はキュートモンの手当てを受けている。
「お疲れ様大輔君、一乗寺君も…パイルドラモン、凄かったね」
「強いけど、1回の進化で幼年期に戻っちまった。あんまり気楽に使えないな」
「超進化と同じだ。慣れれば数回くらい出来るようになる。」
超進化経験済みのテイルモンが言うと大輔と賢も頷いた。
「でも、出来れば1人で完全体の力が出せるようになれればなあ」
「無理よ、一乗寺君はともかく大輔君は紋章がないじゃない…」
「うーん、フレイドラモンとライドラモンが完全体くらいの力を出せれば…ん…?もしかしたら……試してみる価値はあるかも」
「?どうし…」
「ドルルモン!!」
ヒカリが言い切る前にアカリの声が響き渡る。
その声に全員がそちらに向くと、傷ついたドルルモンがここから去ろうとしていた。
「どこ行くのよ、その体で…今は早く傷を治さないと…」
「言ったはずだ。次のゾーンまで便乗させてもらうだけだってな…それに、今のあいつに俺の怪我を治せるかな…?」
ドルルモンの言葉に全員がハッとなり、視線がキュートモンに向けられた。
「ド…ドルルモン…!」
キュートモンの脳裏にドルルモンとの思い出が過ぎる。
「俺がバグラ軍だったってことは本当だ…多くの街村を焼き滅ぼしたってのもな」
「確かにタクティモンはそう言ったけどさ…」
大輔は確かにタクティモンがそう言っていたことを思い出す。
「けど…今はそうじゃねえ!!何か理由があるんだろ!?バグラ軍にいたことだって…」
シャウトモンの問いにドルルモンは俯きながら口を開いた。
「理由なんてねえ…あの頃の俺は力だけが正義だと信じてた。強けりゃあ何をやっても許されるんだってな…正直…どれだけの村を滅ぼしたのかさえ、碌に覚えてねえのさ…その中に…キュートモンのいた村があったかどうかすら…な。」
「キュ!!キュウ〜〜〜〜ッ!!」
キュートモンは泣きながらドルルモンから逃げ出した。
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