第14話
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だよな?」
「ああ。……いや、若干だが朝孔雀が混ざりはじめているぞ」
「うわっ!紅麗さんの言う通りッスね。一撃の様に見えて、3〜4撃入れてるッスよ。豚頭魔王が殴り飛ばされる毎に摩擦の炎が3〜4つ発生してるッス」
「………容赦ないですね」
「豚頭魔王の発言が相当許せなかったのでしょう。飛雷神の術も併用し、移動の手間を省いておられる」
空中で弾き飛ばされ続けている豚頭魔王を見ながら、俺と親父、リグル殿、ゴブタ、白老は朱菜の容赦のなさに軽く引いている。
紫呉と蒼月、紫苑、蒼影、妖鬼達も血の気が引いていて、大鬼族や蜥蜴人族、子鬼族達もドン引きだ。
豚頭族の軍勢に至っては戦意を喪失したのか、顔面蒼白で武器を手放している者もいる。
「そういえば、朱菜的に許せなかった豚頭魔王の発言って何だったんだ?やっぱり、リムル様を愚弄した発言か?」
「豚頭魔王の発言全てが許せないものではあっただろうが、恐らく引き金となったのは自分の愛するリムル様を降し、自分を力づくで嫁にする発言だろう」
「成程ッス。リムル様、超愛されてるッスね」
「……朱菜様ならリムル様の伴侶となられても誰も文句は無いと思いますよ」
「リムル様。朱菜様のこと、宜しく頼みましたぞ」
「………この光景を見せられた後にそんなことを言われても素直に喜べないんだが?夫婦喧嘩で俺が勝てる未来が見えない以前に尻に敷かれる光景しか見えない。お前ら、主君が嫁の尻に敷かれる様な奴で納得できるか?」
「嫁どころか娘の尻に敷かれる者が鬼一族の族長をしておりますが、それが何か?」
「…………」
親父の一言にリムル様は何も言い返せなくなっていた。本来なら上に立つ者として情けないという所だが、相手が朱菜では何も言えない。
というか、俺も尻に敷かれてる立場だ。飯を食う所作が上品じゃないとか、部屋を散らかしっぱなしとか。お前は俺の母親か、と問いたくなる。
あっ。長い晒へと変化させた如意羽衣で豚頭魔王を拘束し、最後の一撃の為に引き寄せた。これで決着だな。
(―――確認しました。豚頭魔王は『打撃無効』を獲得、………成功しました。続けて『痛覚無効』を獲得、………成功しました)
ここで更に無効系技能の獲得だと!?朱菜も驚きで目を見開き、豚頭魔王を拘束していた如意羽衣を元に戻すと、飛雷神の術を使って俺達の所に戻って来た。
あれ?いつの間に俺達のいる所にマーキングしたん―――あっ、マ
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