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憑依先が朱菜ちゃんだった件
第14話
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側近に、大筒木朱菜は俺の妻として迎え入れてやろう。我が手を取り、蜥蜴人族(リザードマン)を、樹人族(トレント)を、牛頭族(ゴズ)を、馬頭族(メズ)を、耳長族(エルフ)を喰らって、このジュラの大森林を――――何をする、大筒木朱菜?」


長々と演説を続ける豚頭魔王(オークディザスター)が不愉快極まりないことを口にしたので、私が雷の性質変化で貫通力を上げた苦無を投げ付けると、豚頭魔王(オークディザスター)は片手でそれを防ぎました。

そういえば、この豚頭魔王(オークディザスター)は『電流耐性』を獲得していましたね。けれど、『電流無効』ではないので1.5cm位は苦無が刺さりました。


「あなた程度に私の伴侶となる資格があるとでも?そもそも私がお慕いしているのはリムル様ただ1人。他の者の妻になる位なら自害した方がマシです」
「心に決めた者がいるか。ならばその者を降し、力づくで言うことを聞かせるのも一興」
「あなた程度、リムル様が出るまでもありません。私が滅します」


私は豚頭魔王(オークディザスター)にそう告げると同時に輪廻転生写輪眼を発動させ、尾獣チャクラモード(九喇嘛ver)となります。


「何だ、その魔素量―――」
「反応が遅いです」


尾獣チャクラモード(九喇嘛ver)になったことで増加した私の魔素量(正確にはチャクラ量)に驚く豚頭魔王(オークディザスター)に対して、私は一瞬の内に豚頭魔王(オークディザスター)の懐へと入り、その顎へと掌底アッパーを放ちます。

本来なら蹴り上げる所なんですが、体格差から打ち上げるのに掌底アッパーが一番遣り易い方法でした。そして、尾獣チャクラモードで可能となった高速ならぬ光速移動で豚頭魔王(オークディザスター)の打ち上げられた先へと移動。

空中で身動きを取れないその体―――鳩尾へ桜花衝と超加重岩の術で攻撃力を高めた一撃を放ちます。


「――――ッぁ!!」


声にもならぬ声を上げる豚頭魔王(オークディザスター)。当然、私の一撃を受けた豚頭魔王(オークディザスター)は吹っ飛びます。……あっ。一撃加えた時、ついでに飛雷神の術のマーキングを付けて置きました。

念の為言っておきますが、豚頭魔王(オークディザスター)が吹っ飛んだ先に私はまた回り込み、今度は背中目掛けて桜花衝+超加重岩の術の一撃&飛雷神の術のマーキング。

元々、相手をピンボールみたいに殴り飛ばし続ける高速体術なんですが、飛雷神の術と組み合わせたら、先回りが楽になりますよね。新しい術名を付けるとしたら、裏蓮華・散華といった所でしょうか?



【視点:紅丸】



「なぁ、親父」
「何だ、紅丸?」
「あれは桜花衝と超加重岩の術を併用した裏蓮華
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