第14話
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【視点:朱菜】
嵐牙狼族より少し上程度の魔素の持ち主が、ドラゴ○ボールの世界ならギューンという擬音が付いていそうな飛行音と共に現れたかと思えば、自称:上位魔人のゲルミュッドですか。
「貴様ら!!上位魔人であるこのゲルミュッド様の計画の邪魔をするとは、一体どういうつもりだ!!?」
ゲルミュッドは豚頭帝とお父様達の間に降り立ったかと思えば、お父様達に向かって杖を向け、怒鳴り始めた。
この小物、本当に自称:上位魔人ですね。ぶっちゃけ、魔素量だけなら帝鬼のお父様は災禍級相当。お兄様や白老達――修羅、羅刹、忍鬼でも厄災級相当の魔素量があるのに、それが分からないのでしょうか?
というか、他の妖鬼でもゲルミュッドの倍以上の魔素を持っています。煉獄業火と黒炎獄の連発で魔素を消費していたとしても、魔素量にはかなりの差があります。
感知タイプの魔人でなかったとしても、上位魔人であるなら災禍級相当の魔素量を感知出来ないのはおかし過ぎます。
ちなみにリムル様の魔素量は上位神仙に進化した時点で災禍級相当。私の魔素量は天災級相当です。
「豚頭帝、貴様もだ!貴様が鈍間なせいで俺様が出向くことになったのだ。何故さっさと魔王種へと進化せんのだ!?」
「……魔王種に進化?」
この小物、豚頭帝――というか、名付けを行った魔物全員に計画の内容とか話してないですよね。だって、絶対に数撃てば当たる戦法で名付けをしてたでしょうし、見込みのない奴は見込みのある奴の糧にしようとを思っていたでしょうし。
「ちっ!この鈍間の愚図が!!……もういい。貴様は何も考えず俺の指示通りに動け。取り敢えず、この場に居る者を全員喰え」
………この小物、馬鹿ですか?思考能力の低下してる豚頭帝にそんなことを言ったら自分も喰われ兼ねないのに。だって、|この場に居る全員って自分も含まれてますよね。
思考能力の低下している者に命令を出すなら、自分を除くこの場に居る敵全員と言わないと意味が無いと思います。……あっ。
「手始めに向こうの蜥蜴共を―――」
「オレ…、ゲルミュッド様の……、命に、従う」
「え?」
あー。私の予想通り、小物が真っ先に食べられました。しかも、生きたまま頭から丸かじり。マミられてます。私の記憶では豚頭帝に喰われる前にお兄様達がリンチしていたと思うんですが、記憶違いでしょうか?
「ゲ、
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