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老ガンマンへの心遣い
第七章
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「毎日何時間もな」
「そうなんやな」
「うむ、だから腕は衰えておらん」
「わかった、ほな山を下りて街に戻ったらええことあるわ」
 佐藤は太平洋を治める星の者の力を使うことにした、この場合は所謂権力という力だ。その力をハリウッドの市長そして市役所に使ってだ。
 彼を終身保安官にすることにした、だがそれは山を下りてからのことだった。
 それでだ、彼はまずはマックウィーンにこう言った。
「ドラゴンも骨晒したくないやろ」
「だからか」
「そや、術ででかい穴作るからからな」
 それでというのだ。
「後はサイオニックの術とか使ってな」
「そや、骨埋めてお墓作ったろ」
 香菜も言ってきた。
「そうしよな」
「今からな」
「そうじゃな、ドラゴンは退治出来なかったがじゃ」
 マックウィーンも気を取り直しだしていた、佐藤と話をしていて幾分か気を取り直したのかと自分では思った。
「それでもじゃな」
「骨晒したままは可哀想やしな」
「墓を作ってやるか」
「そうしよな」
 こう話してだった。
 三人でドラゴンんお墓を作って供養した、その後でだった。
 三人は洞窟を出て馬と合流してそのうえで山を下りて街に戻った。その途中にもモンスター達が出て来たがマックウィーンの腕は健在だった。
 稲妻の素早さで銃を抜きモンスター達を百発百中で倒していく。
 そうして街に戻るとだった。
 佐藤はそっと市役所に行って市長と役所の者達にマックウィーンのことを話した。こうして彼の生涯現役を保障してもらった。
 そのうえでマックウィーンと別れて妹と共にハリウッドを出た、すると。
 彼の右手にあるものが出て来た、それはというと。
 十字の手裏剣だった、彼はその手裏剣を持って隣にいる香菜に頭の中で聞こえたその言葉を述べた。
「甲賀手裏剣らしいわ」
「私の風魔手裏剣みたいなのか」
「そや、投げても戻ってな」
「百発百中か」
「それで試練を達成してな」
 そのことからというのだ。
「強くなった」
「ええことやな」
「ああ、爺ちゃんも生涯現役になったし」
「その心遣いがな」
「僕の試練の主題やったか」
「そうみたいやな、それでな」
 その試練を乗り越えてというのだ。
「兄ちゃん強くなったわ」
「新たな神具も手に入れてな」
「それでや、これからな」
「そやな、次の場所に行こうか」
「私等のやることは多いさかい」
「試練はあくまで試練や」
 乗り越えたそれはというのだ。
「それに過ぎん、そやからな」
「ここはやな」
「次の場所に向かおうな」
「ああ、立ち止まらずにな」
 二人は笑みを浮かべて話をした、そしてだった。
 ハリウッドを後にして次の目的地に向かった、二人もまた世界を救う為に休まずに進んでいくのだった。

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