13,ボス戦、開戦
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「ボス戦は作戦を頭に入れつつ、周りを見て柔軟に動いた方がいいぞ。とにかく防御はエギルたちに任せて出来た隙を攻撃すること。やばかったら逃げろ」
「わかりました。やってみます」
このボス戦は変則的な戦いが初めてというのも可哀想だけど、キリトやエギルもいるし、無茶をしなければ問題はないはずだ。
魔窟は徐々に姿を変えていく。
何度かPOPした血豹達は大量の槍衾の前に命を落としていった。しかし、こことボスマップではすべてが違う。
ここはどちらかと言えば、豹達の機動力が活かしにくい狭い通路、ボスマップは無数の穴が見渡す限り広がり、何処から襲ってくるかわからない場所だ。
狩る側と狩られる側を設計者の茅場明彦が考えていたとしたら、さしずめ目の前のボスマップは「狩られる」為のマップだ。
ボスマップ前の重苦しい空気の中、それを打ち壊そうとキバオウが声を張り上げる。
「ぇぇか!!この五層までの間、攻略は順調に進んどる。それはワイラが強くなった証拠や!!ここも誰一人、死ぬことなく勝つで!!」
僅かに中だるみしていた空気がピリピリと張り詰めていく。ここにいる全員が既に戦士の顔となっているだろう。
「狙うのは、顔、脚、それに尻尾や。タンクはしっかりと隊列を組んで皆を守ってくれ。それじゃ行くで」
キバオウのスピーチに前から怒涛のような雄叫びが聞こえる。結構、リーダーとして様になってるみたいだ。内心、舌を巻く。
士気は高い。俺たちの手で絶対に勝たなきゃいけないだろう。
「キリト、ヤヨイ、エギル。絶対生き残ろうぜ」
「……ああ」
「はい」
「――このドロップを売るまで死ぬ気はナイぜ」
開門と同時に、総勢48人の狩人はボスマップへと乗り込んだ。
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