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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第9話 新キャラ登場!?
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そう言えば、席替え前の中学生って、○○くん、○○さんの隣はヤダァァァアア!! 先生、変えてよぉぉおおお!! とか言うんだよな……? 喧嘩も中学生レベルだし、此奴等の精神年齢、若すぎないか? ええと……三歳?

「ま、冗談だ。取り敢えず、其奴等を捕まえてから―――」


 頬を拳が掠める。…………こっわ。

「避けんのは得意みてぇだな」
「…………お前ら、何処のヤツなのか、もう検討はついてるんだ。さっさと大人しくしろ。最近徹夜続きで眠いんだ」

 九〇四番共が、毎晩毎晩毎晩毎晩脱獄するから、と心の中で付け足す。

 このメイド男は過去、会ったことがある。向こうが覚えているとは、到底思えないが。

 取り敢えず、此奴等は危険だ。私にとってはただの餓鬼でしか無いのだが。ただの餓鬼でしか無いのだが。

 確か、此奴等は兄弟で、上が荒そうな方で、大人しそうな方が下。ある組織に所属する殺し屋。かなり裏社会に名が通っていた筈だ。
 そんな奴等は、上が素手での戦闘、下が武器を使った戦闘を得意としている。

 今回は気を引き締めた方がよさそ―――


 と思ってやめた。


「オラッ!!」

 横にずれて回避…………しない。

「……ラァッ!!」

 しゃがんで回避…………しない。


「……もしかして、君攻撃当たらないん? さっきから攻撃がスカばっかり……」
「うるせぇぇぇえええええ!!」


 図星か。


「ちょっと退いて」

 下の方がバズーカを構える。これは……魔法か。炎は出るっぽいが。

 トリガーを引く。…………が。


 出たのは小さな炎。十年前、赤ん坊が使っていたレベル。


「…………君達、何でそれで名の通った殺し屋になれたんだ?」
「……うるさい」


  ◆ ◆ ◆


 取り敢えず囚人共を房に戻してから、メイド兄弟と房の前で話しをする。何故此処で話しをするかと言うと、囚人共が気になって寝れない! と騒ぐからである。

「……で、如何すれば良いの? 君達は」
「解放しろ」
「無理。馬鹿じゃん」

 此奴等は十年前の戦争で、一番魔法開発を進めた組織に所属する殺し屋。魔法開発のための実験を多く行っていて、私が保護している被検体は、全てその組織での実験に使われた被検体だ。
 レンに会わせたらとんでもないことになる。そんな事は一切無い。レンは実験に関する記憶を全て失っているからだ。

「お前らの目的は、私を殺すことと、其処の四人の内二人を回収すること、そして残りの六人の被検体の回収だよね?」
「なっ……如何為て実験について…………」
「質問に答えろ。それ以外喋るな。拷問されたいなら催促はしないが?」

 口の端を持ち上げ
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