第73話
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守護神、ですか。」
「クハハ………マジモンの化物かよ……!」
ランディが戦闘終了の合図を出した後ユウナ達はリアンヌ分校長の強さを改めて身をもって思い知った事に驚いたり苦笑したりしていた。
「フン…………」
「ええ〜っ…………!?なんであんな風に動けるの!?」
「リィン教官以上に普通に考えたら無理な筈の動きをしていますよね…………」
「というかそれ以前にリアンヌ分校長が騎神の起動者の一人である事も驚きの事実なのですが…………」
一方騒ぎに気づいて外に出て模擬戦を見守っていたシュミット博士は興味ありげな表情でアルグレオンに視線を向け、信じられない表情で声を上げたミントの言葉にティータは苦笑しながら答え、ティータ達の手伝いをしていたセレーネは表情を引き攣らせながらアルグレオンを見つめていた。
「フフ、良い肩慣らしになりました。このまま続けて稽古をつけても構いませんが―――」
「ひっ…………」
「………………っ…………」
リアンヌ分校長の言葉を聞いて次は自分達の番であることを理解したシドニーは思わず悲鳴を上げ、ゼシカは息を呑んで真剣な表情でアルグレオンを見つめていた。
「一度、全力を出し切る形で闘気を鎮めておきましょう。――――オルランド教官、シュバルツァー教官、マーシルン教官。相手をしてください。」
「なっ…………!?」
「はあっ!?」
「あら。」
リアンヌ分校長に名指しされた3人はそれぞれ驚きの表情を浮かべた。
「貴方達3人ならば不足はありません。最もシュバルツァー教官は己の機体を使うべきでしょうが。―――この立会いで少しでも”何か”を得たいのであれば。」
「己の機体…………まさか。」
「ヴァリマールの事でしょうね。」
「…………了解しました。聞いていたか?来てくれ、ヴァリマール!」
「応…………!」
そしてリィンに呼ばれたヴァリマールは転移で現れた後リィンを操縦席の中へと入れた。
「ったく、まさかこんな事になるなんてな…………ちなみにリィン、お前の予想だと勝率はどのくらいだ?」
「多分、騎神を使って3機がかりでも勝率は五分と五分…………いや―――二割以下かもしれない。」
「そこまでの化物かよ!?――――って、そうだよな、なんせ相手はあの”鋼の聖女”で、しかも2年前と違って”騎神”なんていう反則技付きだものな…………」
「うふふ、カーリアンお姉さんと”神格者”のロカお姉さんの助力があってようやくランディお兄さん達が互角に戦えた正真正銘の”化物”だものねぇ。――――ま、覚悟を決めた方がよさそうね。」
リィンとの通信でリィンが予想した勝率を知ったランディは驚いた後疲れた表情で溜息を吐
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