第73話
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機体が好みかと言われるとちょっと判断に困りますが。」
「私の場合戦技をメインに使っているみんなと違って、魔術やアーツがメインだからアル以上に判断に困っていると思うわ。」
「ハッ、ならチビ兎はヘクトルで良いだろ。黒いデカイのを使ってんだしなぁ。」
「いえいえ、クラウ=ソラスさんは飛べますし、魔導ライフルとの相性の良さも考えると魔法をメインに扱うゲルドさんにとってもケストレルの方が……」
「そういう問題ないと思うんだけど………でも、普段の武装との相性は何気に重要かもしれないわね。」
それぞれアルティナとゲルドに適性の機甲兵を進めるアッシュとミュゼの指摘に呆れたユウナは気を取り直して答えた。
「ああ、間違いないだろう。ゲルドもそうだが、アルティナもクラウ=ソラス同様、いずれしっくり来る機体も見えてくるんじゃないか?」
「…………そうですね。もう少し見極めてみます。」
「私ももう少し色々と試してみるわ。」
その後Z組、[組はそれぞれ一通りの機甲兵の操縦をし終えるとリィン達教官陣は集合させた。
「よし―――タイプ別の慣らしはここまでだ。ここからはお待ちかねのチームに分かれた”集団模擬戦”だ。」
「制限時間は5分。短いかもしれないけど頑張ってね♪」
「ええっ!?」
「マ、マジかよ……」
ランドロスとレンの話に生徒達がそれぞれ驚いている中ウェインは驚きの声を上げ、シドニーは表情を引き攣らせていた。
「機体に限りがあるから適正に応じた組み合わせとする。シュピーゲルとケストレルは1機ずつしかないから使いたい者は申し出てくれ。」
こうしてタイプ別の機甲兵に乗った生徒達は、幾つかのチームに分かれて簡単な模擬戦を繰り返し―――個人差はあったが、あっという間に新たな機体にも慣れて行くのだった。
「ハハ、結構盛り上がってるな。よし……そろそろ仕上げといくか?」
「ああ―――」
生徒達がそれぞれ機体について話し合っている所を見守っていたランディに視線を向けられたリィンは頷いた後生徒達に声をかけた。
「よし―――そこまで!最後に仕上げとして俺とランディ、レン教官が相手をする!」
「えっ……!?」
「…………そう来たか。」
「俺とリィン、パテル=マテルの3機相手に5機がかりで挑んでもらおう。全力で行くつもりだからまあ、負けるつもりはねえがな。」
「うふふ、勿論レンも”実戦”並みの操作でお相手してあげるわ♪」
「オレ様は審判だ。せいぜい、自分達の糧にするように頑張りな、ガキ共!」
「…………っ……!」
「クク、面白ぇ……!」
「ハハハ……!腕が鳴るというものだ!」
「――――折角です
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