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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百五十七話
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たりする度、一夏が猫パンチじみた動作で取ろうとする。

「にゃぅ……」

「拗ねるなよ…」

少しやり過ぎて一夏が拗ねた辺りで箒がクッキーを渡す。

「みゃぉん……?」

「劇は午後から。それまでは一夏を独り占めだな」












「と思っていた時が私にもあった。
文化祭だからと鬼門遁行と認識阻害を使わなかったのは間違いだったな…」

「アンタどうしたのよいきなり」

十数分後、箒と抱かれて眠る一夏の周囲には人だかりができていた。

パシャパシャとフラッシュが焚かれる。

フレームに収まるのは猫耳メイド幼女だ。

「アンタ達目立つんだから当たり前でしょ。
諦めなさい」

「そう言いながら撮るんだな、お前も」

鈴は先頭で一夏を撮っていた。

「ええ、猫耳一夏の寝顔可愛いもの。なんで男なのかしらこのナマモノ」

鈴の発言で男子が騒ぎだした。

「え? この子男?」「こんなに可愛い子が女の子の筈がない!」「だが男だ」「男ならプールの授業で…」「男なら剥いても合法なのでは!?」「やめとけオニイサマが飛んで来るぞ」「まさかの妹キャラ」「やらないか」

ところで読者諸君はマーフィーの法則ないしフラグという言葉を知っているだろうか。

「ほう。俺の一夏をどうするって?」

邪な事を考えていた男子が凍りつく。

「顔は覚えた。夜道には気を付けるんだな」

人だかりの最後尾、ソコには赤髪の悪魔が立っていた。

ひぃ!? と声が上がる。

髪は逆立ち、怒りのオーラを幻視させる気迫だ。

「五反田、そう虐めてやるな。お前がついているのだろう?」

「ま、そうなんだがねぇ」

人だかりを割って戦闘まで来た弾の手にはスマホが。

「ブルータス」

「君のお姉さんから頼まれてるんだよ。今日の一夏を撮っといてくれってね」

「ああ…そのスマホ姉さんが作ったやつだったな…」

「そういうこと」

その後も撮影会は盛況だった。

そのせいで劇に遅れそうになったのはご愛嬌である。

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