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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百五十七話
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ろ……にゃぉん……」
一夏が嬉しそうに目を細め、喉を鳴らす。
さらには男女両方の精神衛生に良くない声のおまけ付きである。
「ではあまりここにとどまるのも良くないのでな」
箒が一夏の手を引き、教室を出る。
「なぁ、どこいくんだ箒?」
「ふむ……クッキーでも買うか」
箒と一夏が来たのは、調理部のやっている菓子の販売コーナーだ。
二年生の教室を借りて事前に作った物を販売していた。
二人が入ると、歓声と甘い香りが出迎えた。
「にゃぅ?」
コテン、と首をかしげる猫耳幼女。
「私調理部でよかった……!」「眼福ね!」
と売り子の女子生徒が幸せを噛み締める。
箒はニヤニヤしながら一夏の手を引いてカウンターへ。
売り子の耳元へ口を寄せ、囁く。
「失礼御嬢様、之をいただきたいのだが」
箒が指差したのは魚ビスケットだった。
「ひゃ、ひゃい!」
学校一の(胸のある)イケメンに囁かれた売り子は顔を真っ赤にする。
「箒、あまりいじめてやるな。っていうかその人調理部部長だぞ。年上は敬え」
「視線が全てお前に集まっていて女として少し癪だったのでな」
「本音は?」
「面白そうだったからやった。反省も後悔もしていない」
「さいあくだな!?」
箒が代金を渡す際に、もう一度売り子の耳元で囁く。
「このクッキーのように甘い貴女との時間は幾らで買えますかフロイライン」
「はぅっ!?」
腰を抜かした売り子を見て、箒がニヤニヤと笑う。
「はぁ…面白がってやってるんだろうが、夜道に気を付けろよ?」
「その時はお前の出番だな、一夏」
「自分でどうにかしろ」
箒はひとしきり笑った後、調理部の面子にこの場でクッキーを開けていいかと尋ねた。
「構いませんよ姫侍様」
「お前の渾名かなり広まってるんだな箒」
「お前が言うか姫巫女」
箒はクッキーの袋をあけ、中身を取り出した。
「お手」
「俺は犬じゃねぇ」
「ふぅむ……」
箒が無言で一夏にクッキーを差し出す。
はぐ……さく…さく…さく……。
一夏はクッキーを気に入ったようで、ふみゃりと笑った。
箒が一夏の喉をくすぐる。
「みゃふぅ……ごろごろ…」
「それ、二枚目だ」
ぱくっ…さく…さく…さく……
「ふむ……そろそろ退散するか」
箒は調理部に礼をいって教室から出た。
一つクッキーを取り出して、口に入れる。
「旨いな」
箒はロの字型校舎の内側に作られた中庭に一夏をつれていく。
適当なベンチに座ると、一夏に餌付けし始めた。
箒がクッキーを出したり引っ込め
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