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転生したら、英霊になっていた。
第1話「探索とゴブリン現る!」
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を発動させやすんで!」

 何だか騒がしい三人組が入ってきた。
 言葉は理解しているのはシャルルだけでありリムルはスキル【大賢者】の説明で理解したらしい。

 しばらく隠れて様子を覗った。
 やせ気味の男が何かしたのか、急に三人の姿がぼやける。が、見えないという事はない。
(隠密…と言っていたか。
おそらくは、スキルの一種なんだろうな。)
とシャルルは分析しながら
 

 三人の気配が消えたのを確認し、シャルル達は移動を再開する。
三人が戻って来る前に速やかに扉を潜り抜け、その場を後にした。

〜森の中〜
洞窟から出てこの数日、ものすごく平和だった。
 洞窟内ではあれほど頻繁に魔物に襲われたのだが、外に出てからはまったくと言っていいほど襲われていない。
 一度だけ、発声練習をしているリムルが狼に襲われたのだが、

「あ”?」

 と、声を出して凄んだだけで、

「キャイーーーーン!!!」

 とか、情けない悲鳴を上げて逃げて行った。
 普通の大型犬よりも大きい、体長2m超えの大物が何匹かいたのだが…。
 何というか、スライムを見てビビる魔物とか、情けない限りである。
 シャルルやリムルとしては、襲われないならそれに越した事はない。

シャルルは気になったので観察を続けてみると、どうやら狼だけではないらしい。
 周囲100m以内に、魔物が入ってくる気配がないのだ。
 あれ? なんか、俺達の事を恐れているような…。
 何でだろうか?
 間違いなく、この森の魔物は、俺達の事を恐れているみたいだ。
 そう確信した時、俺達の【魔力感知】が魔物集団の接近を感知した。
俺達の目の前に、わらわらと、30体程の人型の魔物が現れた。
 小柄な体躯。
 粗末な装備。
 薄汚れて、知性に欠ける表情。
 それでも、知性が無い訳ではないのだろう。剣や盾、石斧や弓まで装備しているヤツもいる。
冒険者を襲う有名な魔物!
【ゴブリン】

〜シャルルsaid〜
 
 (……俺達襲われるのかな?)

 そう思って眺めていると、群れのリーダーであろう一体が口を開いた。

「グガッ、強キ者タチヨ…。コノ先ニ、何カ用事ガ、オアリデスカ?」

 ゴブリンって、しゃべれたんだ。
 ある程度は、【魔力感知】の応用で理解出来るのかもしれないけど。
 ってか、強き者達って俺達に言ってるんだよな。
 武器を持って取り囲んで、丁寧に問いかけてくるなんて。
 こいつらは一体何を考えているのか?
 俺は興味を持った。
 どうやら、すぐにでも襲い掛かってくる訳ではなさそうだ。
 俺達の言葉が通じるか、試してみるのもいいかもしれない。

俺達は、ゴブリンと会話してみる事にした。


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