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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica28-B覇王の記憶〜Memory of farewell〜
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壊滅できる砲撃はオーディンさんの魔法によって防がれていました。さらにクラウス達がイリュリア騎士団との交戦中、オーディンさんは地上から何十kmと離れた砲塔を砲撃で穿ち、さらには“エテメンアンキ”の砲撃を反射し、あっという間に無力化していきます。
「なあ、オーディンってマジで人間なんか?」
「砲撃の射程もおかしいですけど、その威力もおかしいですよ」
「ベルカ史上最強の魔導騎士と謳われるのも、クラウス殿下のこの記憶を見れば納得ですわ」
“エテメンアンキ”の最後は、女王テウタに裏切られたネウストリアの戦船の特攻によって壁に大穴を開けられ、そこをオーディンさんの強大な砲撃によってさらに破壊されて崩落というものでした。地表へ崩れていく“エテメンアンキ”の瓦礫は、オーディンさんの使い魔が細かに粉砕してくれたおかげで、イリュリアにも被害は出なかった。
「女王テウタはエテメンアンキの崩落から逃れ、イリュリア王都の地下にて兄バルデュリス殿下の手に掛かり死亡。殿下がイリュリアの王として即位して、対イリュリア連合に参加したアウストラシアやシュトゥラなどに今後起こる戦に協力することを表明。ですが軍備の軍縮や国土の割譲などの賠償も受け、その弱体化は明らかでした」
イリュリア戦争後、各国は復興の道を進んでいました。イリュリア騎士団の戦争推進派の残党による悪事もありましたが、それも各国の協力で解決していました。が、イリュリア騎士団の総長グレゴールや一部の幹部連中が姿を晦ませたのが各国の不安でした。
「それでもイリュリア戦争で弱っていた各国でしたが、他国からの宣戦布告を受けることなく復興を順調に進めていました」
「そりゃまあ、戦争で弱まったっつっても連合組んでんだから、そう手を出せねぇだろ」
「はい。それもありますが、最大の理由がオーディンさんにありました」
私がそう言うと皆さんが「あー」と納得し、イクスさんが「あのお方だけは敵に回したくないですしね」と懐かしむように目を閉じました。まさに一騎当千の戦力であるオーディンさんが居るということが、他国への抑止力となっていました。リッドも、オーディンさんが王城へ訪れないことが多くなり、王城で過ごす時間も増えていったのですが・・・。
「その平和も長くは続きませんでした。・・・オーディンさん達グラオベン・オルデンの戦死です」
――私がベルカを訪れ、留まる理由だったエグリゴリからの宣戦布告。これが最後の機会でしょう。クラウス。頼みがある。エグリゴリとの戦いの後、私は間違いなく無事じゃない。そもそも無事に生き残れるような相手じゃないんだ。高確率で相討ちだろう。クラウス、オリヴィエ王女殿下、リサ。今までお世話になりました。どうかお元気で・・・――
――あなたの握手に応じれば、あなた
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