暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
序章〜全ての始まり、守護者の刃〜
最終章 決着編
第56話『悲しい運命が終わる時なの』
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「ただいま。」
「…雅、お帰り。」
雅は宝物庫へ帰る。
「フェイト、これがフェイトに渡したかったものだ。」
雅はフェイトにレコーダーを渡す。
「このレコーダーって、もしかして…」
「そう、あの時の虚数空間での会話だ。」
雅はレコーダーを再生する。
「どうして来たの?」
プレシアはオーズに聞く。
「貴方の真意を知りたくて。」
「ふっ、私はただ、アリシアの為に生きているだけ。この子の存在だけが、私の心の支え。」
「見つけたんですね。アルハザードを。」
「ええ。だからこそこの座標に時の庭園を移動させたもの。」
「このまま行けると思いますか?」
「行けるわ。」
「そうですか。ですが、今の貴方を見て、アリシアさんはどう思いますか?」
「きっと、私を受け入れないでしょうね。アリシアの、ううん、私の幸せだけを考えて、アリシアの偽物を作って、あんなことをしていた。アリシアはそういうことを嫌う子だった。」
「そうですか。では、貴方が生み出して、貴方を救えなかったことを後悔しているフェイトのことは?」
「忘れていたわ。あの日、事故が起きる少し前、アリシアに頼まれていたお誕生日のプレゼント。」
「それって…」
「そう、アリシアは妹がほしいって言っていたわ。自分と同じできれいな金色の髪に赤い瞳。それでとっても素直な妹。きっと、フェイトはアリシアにとって、理想の妹だったわ。」
「そうですか。」
「でも、私はフェイトを愛せない。自分を痛めて産んでいないあの子は、やっぱり私の分身ではないわ。」
「それでも、フェイトは生きています。一体、誰の愛情を受けて生きて行けばよいのでしょうか?」
「貴方が愛しなさい。ううん、もう充分にいろんな人から愛されているわね。」
「貴方自身で愛してあげようとは?」
「無理よ。私はアリシアに縛られた亡霊のようなもの。あの子を愛する資格なんて…」
「人を愛するのに、資格なんて必要ない!その人大切に思えるかが重要なんだ!」
「そう…やっぱりあの子はもう、充分に愛されているわ。私は、アリシアと一緒にアルハザードへ向かうわ。」
「着けるといいですね。」
「止めないのね。」
「それは、装填の守護者にはできません。この世界は、プレシアさんが虚数空間に呑み込まれて消息不明となって事件が収束となります。僕の役目は救われない命を救うことではなく、世界を正しく進ませることなので。でも…」
〔プテラ!トリケラ!ティラノ!プテラ!トリケラ!ティラノ!プテラ!ギガスキャン!〕
オーズは恐竜のメダルをスキャンし、虚数空間の狭間にブラックホールを出現させる。
「これくらいは、自由がききます。」
「これは?」
「そのブラックホールに流れに乗って進めばきっと、アルハザードに着けますよ。」
「そう、感謝するわ。
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