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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第一話 現状把握
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あとは……
「……いいか。なんとかなるさ」
悩んでもはじまらない。
街に降りようとカバンを持ちあげると
「……手紙?」
カバンの下に何かが入っているのか多少膨らんだ封筒がある。
封筒をとり、中を確認する。
中には手紙とアミュレットが入っていた。
とりあえず手紙を読み始める。
この字は遠坂の字だな
―――この手紙を読んでるってことは無事たどり着いたんでしょ。
体に関してはごめんなさいね。私の宝石剣じゃ計算より穴が小さ過ぎたみたい。
だから大師父に幼児化をお願いする羽目になったけど、特に異常はないはずよ
「なるほど、遠坂の呪いのう……」
本当は、うっかりと続けるつもりだったのだが
―――あとこの手紙を読んでいる時に変な発言なんかしてないでしょうね?
今はまだ不完全だけど、完成したら会いに行くつもりなんだから
あんまり変なこと言ってると捻じ切るわよ
禍々しい文字に反射的に口を閉じた。
特に「捻じ切るわよ」のところ。
どこを? どのように? どうやって?
いろいろ問いただしたくはあるが遠坂なら本当やりかねない、というかやる。
知らず知らずのうちに出た冷や汗をぬぐい読み進める。
―――ここからが本題だけど、この世界の吸血鬼と私達の世界の吸血鬼では概念が大きく違うわ。
だからいくつか修正力が働いてるからよく頭に叩き込んでなさい。
でも安心しなさい。
吸血衝動は今まで通り『
全て遠き理想郷
(
アヴァロン
)
』で抑えることができるから。
そこから先はこの世界の吸血鬼にことが書かれている。
要約すると大きな違いとしては
・吸血鬼の概念が違うので修正力で血を誰かに与えても吸血鬼にはならない。
単純に高濃度の魔力が込められた液体にすぎない。
・ただし相手を噛んだ場合、相手は死徒、または死者になる。
この二つである。
そして最後には
―――あんたのことだからトラブルに巻き込まれるだろうけど、うまく立ち回りなさい。
念のため魔力殺しのアミュレットを入れてるから
それと私達のことはいいからそっちで彼女でも作って、あんたも幸せになんなさい。
「……幸せになりなさいか」
俺にはもったいないぐらいの言葉だ。
自身が目指す正義の味方。
それがなんなのかはまだわからないけど遠坂の言葉は忘れないようにしよう。
それにしても『
全て遠き理想郷
(
アヴァロン
)
』で吸血衝動を抑える事が出来るのが変わらないというのは助かる。
とはいえ絶対とは言えない。
魔力が切れれば『
全て遠き理想郷
(
アヴァロン
)
』は動作しないのだ。
自分の現状把握としてはこんなものだろう。
あとは実
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