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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十二話 合流 2
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の人とは身体の構造が異なっている。

なぜなら二人は……

「戦闘機人のプロトタイプ……」

マリーの顔が悲し気に歪む。

スバルとギンガは、ある違法研究施設の生体ポッドの中にいたのを、ゲンヤの妻であり当時の武装隊のエース、クイント・ナカジマによって救い出された。

人工生命体である姉妹。それも機械化された箇所を持つ、人と機械のハイブリッド。

それだけではなかった。

DNAを調べた所、クイントの細胞からクローニングされた事が判明したのだ。

その時からゲンヤは、管理局内部に犯罪組織に通じる人物がいると感じていた。

結局その姉妹は、ゲンヤとクイントが娘として引き取る事になった。

それから間もなくして、クイントはある任務で命を落とす事になる。

母の死を期に、ギンガは管理局への道へと進む事になったのだ。

マリーは二人が幼少の頃から、健康診断をしていた。

戦闘機人の構造を持つスバルとギンガは、通常の医療施設での検診ができないからだ。

「大丈夫よ。何があっても、私がちゃんと守ってあげるから……クイントさんと約束したから」

マリーの言葉の端には、悲しみが混じっていた。





傾いた日が、部隊長室に差し込む。

はやては、なのはとフェイトを呼び出していた。

「今日、教会の方から最新の予言解釈がきた」

はやてはそう切り出した。

「やっぱり、公開意見陳述会が狙われる可能性が高いそうや。もちろん、警備はいつもより、うんと厳重になる。機動六課も各員でそれぞれ警備に当たってもらう」

はやてはそこで、申し訳なさそうな表情を浮かべる。

「ホンマは前線丸ごとで警備させてもらえたらええんやけど、建物の中に入れるんは、私たち三人だけになりそうや」

公開意見陳述会の警備は、基本的に地上本部が担当する事になる。

地上部隊とは言え、海寄りの機動六課は煙たがれると言う事だ。

「まあ、三人そろってれば、大抵の事は何とかなるよ」

フェイトの言葉に、なのはが頷く。

「前線メンバーも大丈夫。しっかり鍛えてきたから。副隊長達も、今までにないくらい万全だよ」

新人達のチームワークと副隊長の戦力に、なのはは絶対の自信を持っている。

「でも……監査がどう転ぶかでシフト変更になっちゃうかもしれないね」

フェイトが顔を曇らせる。

監査をすると言う通達はあったが、まだ時期が決まっていない。

だが、どんなに遅くても公開意見陳述会までには必ず行う筈だ。

「そっちはまかせてんか?大丈夫やから」

はやてが笑う。そして、力強く言った。

「ここを押さえれば、この事件は一気に好転して行くと思う」

「「うん」」

なのはとフ
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