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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十二話 合流 2
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キャロがエリオの皿にニンジンを移そうとしている瞬間を目撃してしまった。

「「……」」

オレとキャロの視線が交差する。

引き吊るキャロに、ジト目のオレ。

「……おばちゃーん。次はニンジンのチャーハンを……」

「な、何言ってるんですか?わ、私、好き嫌いなんてありませんよ?」

キャロが慌ててニンジンを食べる。

顔をしかめて、それでもしっかりと噛んで飲み込んだ。

さすがに、自分より年下のヴィヴィオが苦手なピーマンを食べたのに、自分が好き嫌いを言ってはいられないか。

カワイイじゃないの。

「そうだよなー。それでこそお姉さんだ」

ヨシヨシとオレはキャロの頭を撫でくり回す。

ヴィヴィオも負けず嫌いな所があるのか、残りのピーマンを全部平らげた。

「うー、食べたよぉ」

「うん。偉いね、ヴィヴィオ」

高町隊長に頭を撫でられ、ヴィヴィオは嬉しそうに笑った。

なんか、本当の親子みたいだな。まあ、母親って言うには隊長はまだ若すぎるけど。

「しっかし、まあ、子供って泣いたり笑ったりの切り替えが早いわよね」

そんなヴィヴィオを見ていたティアナがニコやかに言う。

「スバルのちっちゃい頃も、あんな感じだったわよね」

懐かしむようにギンガさんが言う。まあ、何となく想像はつくけど。

「え?そ、そうかな?」

急に子供の頃の事を言われて、スバルが赤くなる。たぶん、アレは自覚があるな。

「リインちゃんも、そうだったわね」

シャマル先生が、自分と同じくらいのフォークと格闘しているリイン曹長に言った。

今でもちっちゃいのに、更にちっちゃかったのかな?

「えー!リインは割と初めっから大人でした!」

ぷう、と頬を膨らませて可愛く抗議するリイン曹長。大人って……

「ウソをつけ」

シグナム副隊長が間髪入れずにツッコム。容赦ないですね、シグナム副隊長。

「身体はともかく、中身は赤ん坊だったじゃねぇか」

ヴィータ副隊長も乗っかってくるけど、エターナル○リータには言われたくないな。

「う〜、はやてちゃん!違いますよね!」

味方がいなくなったリイン曹長が、とうとう八神部隊長に泣きついた。

「さぁて、どうやったかな?」

そんなリイン曹長が可愛いのか、八神部隊長が頬を緩ませて笑う。じゃあ助けたれよ。

「はやてちゃんまで〜!」

プンプンと可愛く怒るリイン曹長。あぁ〜、和むな〜、と油断していたら……

「アスカはどう思いますか!」

いきなりこっちに話がきた!何でオレよ!当たりやすいからか!?

まあ、オレは素直に思った事を口にした。

「リイン曹長もスバルも、切り替え早いと思いますよ?」


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