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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica28-A覇王の記憶〜Memory of an encounter〜
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はなんか気持ち悪いゆうか、動いてへんと落ち着かんのやもん」

ジークリンデ選手も、シャルさんが仰っていたように放浪することが多いようで、ヴィクターさんが不満を漏らしました。エレミアは旅をする一族でしたし、やはり血には逆らえないようです。

「そんな中、予てよりベルカ統一を果たすべく動いていた大国イリュリアが、シュトゥラへと無宣言戦争を仕掛けてきました。リッドはその頃からよくフラリと居なくなることが多くなり、まるで入れ替わるかのように、後のベルカ史において魔神として語り継がれる魔導騎士、オーディン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロードがベルカを訪れました」

シュトラはラキシュ領にイリュリアの騎士団が現れたと知り、クラウスは即座に騎士隊を率いてラキシュ領のアムルへとやってきた。そこでアムルの危機を救ったオーディンさんとの初邂逅を果たした。

――はじめまして、僕はクラウス・G・S・イングヴァルトという。まずはアムルを守ってくれたことに礼を言わせてくれ。ありがとうございます――

――オーディン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロードです、クラウス殿下。それと礼など無用。礼が欲しくて戦ったわけではないのだから――

「ルシルさんやフォルセティ君にそっくり過ぎだね・・・」

「そっくりっつうか、もう本人じゃね?レベルだぞ」

「子孫ってここまで似るものなんでしょうか・・・?」

フォルセティさんがオーディンさんのクローンであることを知らない、ミカヤさんと番長さんとエルスさん、それにジークリンデ選手が「ルシルさんとは佇まいまでそっくりや。えぇ、こんなんありえるん?」と首を傾げました。私もテレビで観て、そして実際に会った時は驚いた記憶がある。

「オーディンさんはその後、自らの目的を後回しにしてもアムルを守るとクラウスに誓い、後日グラオベン・オルデンという騎士隊を創設。イリュリア戦争後までアムル、ひいてはシュトゥラ、ベルカの危機をも救ってくれました」

クラウスは王城へと戻るので、オーディンさんが騎士として直接戦闘を行う姿は見ることは叶わなかった。ここで番長さんが「そういやフォルセティは記憶とか受け継いでんのか?」と尋ねました。

「あー、ううん、僕は記憶は受け継いでないかな・・・? でもお父さんや魔神オーディンが扱うセインテストの魔法と、ちょっと魔力に特別な力を付加できるスキルを少々・・・」

「ほう。どういったものか教えてもらってもいいかい?」

「はい。えっと、魔法が一切通用しなくなるって感じでしょうか。魔法は、個人の魔力の優劣で強弱が付いたりしますよね。えっと、Sランクの魔法にはAランクの魔法が通用しないみたいな。でも僕の受け継いだ特別な力・・・魔術っていうんですけど、魔力を魔術発動用に変化させると
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