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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica28-A覇王の記憶〜Memory of an encounter〜
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。そやから心から楽しめへん、笑えへん」
「・・・!」
「・・・ウチは記憶継承ゆうても、個人の記憶やのうて戦闘経験や鉄腕だけしか受け継いでへんから、全てを受け継いでしもうた君の苦悩を完全に推し量ることも出来へん。でも似た境遇で、イングヴァルトとエレミアの因縁もある・・・らしい。ヴィクターからその話を聞いたから今日、ウチは君に会いに来たんや」
ケーキの最後の一欠けらを口に入れ、ティーカップに口を付けてコーヒーを飲み終えた後、「ごちそうさまでした」と手を合わせたジークリンデ選手は、その視線を私から両隣に座っているヴィヴィオさん達を優しい眼差しで見ました。
「アインハルトちゃんには、君を慕ってくれる後輩ちゃんもたくさん居るし、導いてくれようとしてくれてるコーチも居る。それやのにそんな悲しい事から抜け出せてへん君を、どうにかしたいと思ったんよ。もちろんウチだけの力じゃ無理や。・・・と、因縁があるゆうても今日始めて会ったし、具体的な話は考えつかへんかった」
肩を落としたジークリンデ選手。そこにヴィクターさんが、「アインハルト。あなたの記憶の中のクラウス殿下とエレミアについて、お話してもらってもいいかしら?」と、私にお願いをしてきました。今、その2人についての話が必要なのかちょっと解からず「え・・・?」と聞き返してしまった。
「ヴィクター?」
「おい、お嬢。それがアインハルトとどう繋がるってんだ? いま関係なくねぇか?」
「最後まで聞きなさいな。・・・アインハルト。あなたはクラウス殿下の・・・後悔や悲哀の記憶ばかり注意して見ているのではなくて? その記憶に引っ張られている所為で、あなたは苦しんでいるのでは? ならもっと別の記憶を探るべきと思ったの。個人的にエレミアの話も聞きたいのだけど、他の話でもいいわ。戦場でもなく、オリヴィエ殿下とクラウス殿下の別れの話でもない・・・」
ヴィクターさんの話に私は、そうでもない、と言い切れなかった。夢やフラッシュバックで脳裏に浮かぶのは常に戦場、そしてオリヴィエ殿下との別れ。それ以外の記憶なんて、記憶を見ようと思わなければ見られないのは事実。ですが、後悔や悲哀ばかりの記憶を見てばかりというのは違います。楽しい思い出があったからこその辛く悲しい後悔ばかりで苛んでくる・・・。
「判りました。まず、クラウスと当時のエレミア――ヴィルフリッド・エレミア、そしてオリヴィエ殿下との出会いから話します」
私が口を開こうとした時、シャルさんが「あ、ごめん。ちょっと待って」と制止を掛けてきたので、私たちが小首を傾げていると、「どうせなら話だけじゃなく映像で見てみない?」と提案してきました。
「どういうことですか、シャル? アインハルトの、クラウス殿下の記憶を見るというのは?」
「
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