46 夢の中の夢の夢。
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なたはこの先、大変なことに巻き込まれるでしょう。その時は私があなたを演じることがあるかもしれない。…その時はよろしくね。」
そう彼女が言うや否や目が覚めそうな感覚に陥った。
_「零杏…零杏…」
声が響く。何事かと目を開けると、視界に晋助がドアップで写り込んだ。
_「大丈夫か…?」
支えられるがままに起き上がると、すでに夜は明けていた。遠くから鳥のさえずりが聞こえてくる。悪夢にうなされてなかった…?とさりげなく聞いてみると、あァ。と端的な返事が返ってきた。
_「冷や汗をかいて…譫言を言ってたなァ…。実際何語か分からなくて…日本語でもねェからなァ。焦ったぜェ。…顔も手も冷たいしよォ…。」
_「そう…迷惑をかけたわね。…看病してくれて…ありがとう。」
冷や汗の感覚が今更になって感じられる。
なぜアンナが出たのか…。いずれ巻き込まれることとはなにか…。
正直、嫌な予感しかしない。
だがおちおち夢ばかりにも構っていられない。
_「…ところで、今日は鬼兵隊のみんなと落ち合うんでしょう?…楽しみね。」
_「あァ。そうだなァ。」
ゆっくりと背中をさすられる。それがまた中々に心地よいのが憎らしい。
_「そろそろ起きた方がよいわね。」
と言って体を起こし、身支度と整えた。
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