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デジモンアドベンチャー Miracle Light
ディアボロモンの逆襲 中編
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りした……」
ガブモンが注意を促す中、アグモンは最初の位置に犬掻きで戻ると、太一が現実世界を目指すクラモンの群れを振り向きながら呟く。
「こいつら、俺達無視して何しようってんだ?」
「望月達に任せたんだろ。俺達は大元を倒すだけだ」
「……ああ」
頷き、太一は上部に掲げられている無数の掲示板のようなものを見上げた。
現実世界で、光子郎が太一達をディアボロモンの巣に誘導してくれているのだ。
「行くぞ!!」
2人のデジヴァイスがそれぞれ進化の光を放ち、アグモンとガブモンがその光に包まれる。
2匹はウォーグレイモンとメタルガルルモンの頭部に姿を変え、太一とヤマトがパートナーの上に乗り、一気にディアボロモンの元に。
再びネットの世界に降臨したオメガモンの肩に騎乗し、2人はディアボロモンの潜む場所に突入した。
バトルフィールドは前回の戦いよりも遥かに広い場所だった。
ディアボロモンからの先制攻撃を警戒していたが、そんな事はなく、唯一の障害物であるクラモン達も2人とオメガモンを気にも留めない。
無数のクラモン達が飛び交う中、彼らはその空間の奥に小さな点…ディアボロモンを見つけ、ディアボロモンもこちらに気付き、オメガモンの姿を認識した瞬間に嘲笑った。
それが合図かのようにクラモン達もオメガモンに凄まじい勢いで向かってきた。
「……何だってんだ、こりゃあ!?」
先程まではこちらを見もしなかったのに、クラモン達は唐突に動き出し、オメガモンの周囲に群がる。
あまりの数に視界が遮られ、ディアボロモンの姿が見えなくなる。
オメガモンは左手にグレイソードを出現させ、横薙ぎに一閃するが、クラモン達は瞬時に散らばることでその斬撃をあっさりとかわした。
まるで手応えがない。
「くそっ、ディアボロモンを…マザーを狙うんだ!!」
ヤマトの声に、オメガモンは右手にガルルキャノンを出現させ、その砲口を真上のディアボロモンに向けると何の躊躇いもなく発射する。
しかし、放たれた冷気弾はクラモンの群れが作り出した分厚い層に阻まれ、冷気は愚か、衝撃もディアボロモンに届かない。
そんなオメガモンの姿を見てディアボロモンが首を突き出しながら嘲笑う。
3年前は無数のディアボロモンを瞬殺した攻撃も、世界中のメールに籠められた力を失った今のオメガモンの力ではクラモンが盾になっただけで簡単に無効化されてしまう。
それだけではなく、敵は綿密に計画を練り、オメガモンの戦い方を完全にインプットしているために状況はオメガモンに不利だった。
「まずい!!」
光子郎もたった二度の攻撃で、こちらの不利を悟ってしまった。
思わず机に手を突いて立ち上がり、椅子を倒した光子
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