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Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第6話 暗中飛躍
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を強制的に乗っ取りやがったのか!!
ウグゥ・・・・・クソ・・・・!
「さて、それではランサーよ。早速だが、他のサーヴァントの偵察を命ずる。
先ずは、敵サーヴァント全員と戦い情報を得ろ。だが倒す事は許されない。そして、一度目の相手からは必ず生還しろ。」
「・・・・・・どういう意味だ、そりゃ・・・・俺に全力を出すなって事かよ?」
「お前が理由を知る必要は無い。」
「チッ!・・・・テメェなんぞサッサとくたばっちまえ――――クソマスター!!」
これ以上胸糞悪い野郎の顔なんぞ見てたくもねえ!
俺はサッサと窓から外へと飛び出した。
「・・・・・。」
更に跳躍する際、俺は一度だけバゼットの姿を振り返る。
遠目から見ても、バゼットはその場に倒れ伏したまま、身動きを取る様子はなかった。
そして、腐れ神父の姿も既に無かった。
・・・すまねぇな、バゼット・・・今の俺はお前の仇討ちすら出来そうにねぇ。
今生こそは全力を振り絞った良い戦いが出来ると、昂ぶっていたんだが・・・
ままならねぇもんだな―――――クソッタレ!!
(シリウスサイド)
「む・・・?」
ランサー達に渡したアミュレットの反応が消えた―――ランサー達に何かあったのか?
「どうかなさったのですか?」
「いや、ランサー達に“
門
(
ゲート
)
”用のアミュレットを渡したろう。
あれの反応が途絶えてしまってな・・・アイツ等に何かあったのかもしれんな。」
「彼等は主従共にかなりの力を有していましたが・・・その彼等がこうもアッサリと敗退してしまうとは考え難いですが・・・」
「確かにな・・・・だが、反応が消えてしまったのは事実だ。
・・・・一応、アイツ等のアジトにもう一度偵察を向かわせるか。」
「その方が良いでしょうね。私も別ルートで偵察を向かわせる事にしますわ。」
「分かった。」
俺とキャスターはそれぞれ己の使い魔である例の鴉と
魔力で操った数羽の鳥を魔力反応が消えた地点へと転移させた。
そして、俺は無言のままおもむろに襖を開く。
「あ・・・・」
「で?そこな少年は何を覗き見しているのかな?」
「い、いや・・急に魔力の反応があったから見に来たんだけど・・・凄い光景を見ちまったからな・・・」
「こっちでの基準はどうか知らんが・・・あれがレベルが高い術だとは思わないんだがな?」
「それだけ、彼がヘッポコだって事ですわ・・・シリウス様。」
「そういう事か。」
「何でさ!?・・・そんな事で納得されるなんて嫌だぞ!?」
「なら、魔術に付いてしっかり勉強しろ。お前、基礎以前の問題だって事を忘れるなよ
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