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Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第6話 暗中飛躍
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相手の正確次第ね。
 ・・・まあ、どちらにせよもう少し情報が集まらないと話にならないけどね。」

「では、今暫くの間は情報収集に徹するという事でいいのだな。凛?」

「当面はね・・・あ、それと偵察は龍脈が集中している場所を中心にして頂戴。
 敵が拠点を張る場合、魔力供給の関係上その方が確率が高いから。」

「了解した。」
アーチャーは短い返事を返した後、霊体化して再び偵察の為、屋敷の外へと出ていった。

「さーて、と・・・時期に全てのサーヴァントも出揃うだろうし、それまでにどれだけ情報を集められるかね・・・」
その結果次第ではかなり消極的な作戦を取らざるを負えない。

“常に優雅たれ”の家訓にそぐわない作戦なんて、取りたくもないけれど・・・背に腹は変えられない。
私は、聖杯戦争に勝利する為のシミュレートを、時間が許す限り脳内で何度も繰り返していた。














(ランサーサイド)

俺とバゼットはシリウス達と別れた後、この街においての拠点である古びた洋館で一晩を明かした。
流石に前々回の聖杯戦争で魔術師の拠点になっていただけはあり、魔術に対する防御力は中々のもんだ。

拠点としては十分だろ・・・・だが――――――

「バゼットよー・・・」

「何ですか、ランサー?」

「何が何でも、この扱いは酷くね?」
俺はバゼットによって、魔術が施されたロープでグルグル巻にされた上に、ロビーに逆さ吊りにされていた。

「貴方が犯した罪に対しての正当な対処であると思いますが?
 あの時キャスターもこうした方が良いと助言を戴きましたし・・私はそれを実行したまでです。」
バゼットは本を読みながら、俺に目を合わせる事無く吐き捨てる様に言う。

「あの事、まだ根に持ってやがったのかよ!?
 っていうか、キャスターの奴何時の間にそんな余計な事言いやがったんだ!?」

「・・・・・。」
バゼットが無言のまま、ゆっくりと此方を振り向――――

「っい!?」

「・・・・私は、あの失言をまだ許した訳では無いと、そう覚えて置いて貰いましょうか。」

オイオイ・・・バゼットの奴、目が反転してやがる!?
バゼットの視線が、絶対零度の冷たさを持って俺に突き刺さったぜ。

ヤ、ヤベエ・・・・今だかつて、これ程までに戦慄を覚えた事は無かったぞ!?

「話はそれだけですか?」

身を斬り刻むような殺気を俺に叩きつけた後、バゼットはこれで話は終りとばかりに手元の本に視線を戻した。

ダメだ・・・・取り付く島も無え・・・・
もう少し時間を置かねえと、話どころか顔すら合せられねえぞ!

「・・・・(ムグムグ)。」

バゼットは不機嫌さを隠す事なく、携帯
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