暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第268話 統一トーナメント
[10/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
故にユウキもつられてしまった様だ。
勿論ユウキだって負けてはいない。
「ッ!(……早い。反応速度は間違いなくキリトを超えてる。……オレも)」
引っかかったのにも関わらず、持ち直すユウキの機転と柔軟さ、何より次の攻撃に追いつくだけの速度は脱帽ものだ。ランは観察眼。極めて優れた目を持っていた為 どんなものでも見逃さなかった。ユウキはそれは無いが補って余りある速度でカバー。
―――あの辻デュエルで 2人が組んで戦った相手には同情をしてしまうな。
リュウキはそんな想いだったが、リュウキとキリトのコンビを味わった者からすると、『おまえらもだ!』と盛大なブーイングが沸き上がる事間違いなしである。
いつまでも続いて欲しいと願う程の戦いに釘付けになる観客。
だが、いつまでも続くことはない。時が止まらない限り。このままでは判定にまでもつれ込み、HP残の差の決着になるか? と思われた刹那。
「行くぞ。決着だ」
不意にリュウキがユウキに声をかけた。その剣の持ち方は逆手持ち。
「っ! おっけーー! (姉ちゃんの時のヤツだね?? よーし)受けちゃうよ!」
弾こうとしても、強い剣圧で飛ばされるのは 姉の時の戦いでユウキも見ている。だから、ここは正々堂々の正面から、と構えた。縦横無尽に来る剣撃。それについてけるか? と不安もややあったが、それ以上に楽しみで仕方なかった。
姉を破ったOSSをその身で体験できるのが。
時間にして……0.5秒を恐らく切るだろう。
速攻のリュウキの逆手からの切り上げに、ユウキも反応。そして宙へと浮くのも予習済み。 空中を何度も何度も蹴っては接近し剣撃を続けるリュウキの剣を最後の最後、集中力が途切れそうになるが、それでも何とか受け切った。
「あ……、ぅ、へ、へー……どう? 受け切った……ッ!!」
姉は最後の斬り下ろし、最後の一撃で止められた。
だから、それが
最後
(
・・
)
と勘違いしてしまったのも無理はなく……。
「バシっ、………っと」
「あぅっ!」
最後の斬り下ろし、地に降りた所でリュウキの最後? の一撃の炸裂。所謂 掌底突きで ユウキのおでこ辺りに当たるツッパリ。 ひりひり〜 と痛みを感じたような気がした瞬間、タイムアップの宣言が響いた。
HPの残は殆ど互角で残り1割をきっていた。軍配が上がったのはリュウキだ。僅か一ミリ程度。肉眼で目視するのが難しいレベルの僅かな差。間違いなく、最後の掌底突きの一撃だろう。
ぺたっ、と座り込むユウキに手を伸ばすリュウキ。
「油断大敵だ。最後、って思ってなかったらきっと受け切れた一撃だぞ?」
「ぶーーー、りゅーきこそ、ボクが油断してるー、って判ったから、絶対
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ