暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第268話 統一トーナメント
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たちが集まり、互いにリラックスできるような空間が自然と形成されていた。

「オレとキリの字が西、リュウの字が東ブロックかぁー。よっしゃぁ、まずはキリの字をふんじばった後で、リュウの字だな! いつまでも負けるばっかのオレじゃねーって事を見せてやるぜ!」
「お、おう……」
「健闘を祈るよ、クライン」

 何処か悲観しているキリトに、ただ淡々と返すリュウキ。
 クラインには悪いのだが、正直勝機は限りなく低いと思っているからだ。

 何故なら発表された組み合わせ――。クラインの一回戦で戦う相手は、ユウキだったから。









 結果は勿論。

『WINNER! ユウキ〜〜〜〜ッ!!』


「わーいっ! やったよーー!」

 可愛らしく両手を上げて喜ぶユウキと、赤い炎に代わってしまったクライン。
 統一トーナメントだからか、デスペナは免除される上に、しっかりと蘇生もしてくれるから ある意味では有難い計らいかもしれない。……敗者にあまり鞭を打たないようにしてくれている、ともいえる。

「いやぁ、オレだってよぉ…… ユウキ嬢ちゃんに勝てるとは思ってなかったけどよぉ〜。だってだって、ユージーンのヤツはおろか、キリの字にだって勝ってるそうだしよぉ〜〜。どーやって勝ったんだよぉ……、リュウの字〜〜」
「抱きつくな。オレはランと戦った事があるだけで、ユウキとはしてない」
「つめてぇ事言うなって……。んでも、ランのお嬢ちゃんの方がつええって話じゃねぇか」
「それはユウキが言ってるだけだろ。普通に仲が良い姉妹。アスナとレイナにも負けないくらい仲が良いって、皆から聞くし、オレも思っているが……、ユウキはランに頭が上がらない所があるらしいから」
「あー。それは判るかも」

 クラインも何処か思う所があったのか、納得したようにうなずいた。

「それは兎も角。……みんな、どっちに賭けた?」

 場に集っているのは、長く苦難の戦いを共にした仲間たち。
 全員が付き合いの長いクラインを――――と言う訳はない。

「「「「ユウキ」」」」
「ユウキさん!」

「わかってたよぉ! ちくしょうめ〜〜!!」

 号泣ものである。でも、これもいつも通りな光景だ。

「そろそろキリトの試合も始まるだろ。早く見に行こう」
「そうですよー。パパの試合が始まってしまいますっ」

 大盛り上がりしてるメンバーを余所に、リュウキはユイを肩にのせて移動しようとしていた。

「オレの事はこれ以上きょーみ無しかよ! どちくしょーめ!」
「はぁ……。なんだかんだ言ってても、クライン自身も、だろ? エギルに頼んでたの見てたぞ」
「おう。代理でな。でもオッズは1.1倍。配当ショぼ過ぎだ」
「おーサンキュー、エギ
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