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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第92話:主人公は敵側からすればラスボス
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皆さん、僕は高石タケルです。

ただいまマグナモンとオメガモンのベリアルヴァンデモンとの戦いを見ています。

結果は…やっぱりベリアルヴァンデモンは真ラスボスのマグナモン達には勝てなかったよ…。

何せ相手は聖なる力を使うマグナモンとディアボロモンとの戦いで驚異的な力を発揮したオメガモンのタッグ。

ベリアルヴァンデモンが必死に攻撃してもあっさりかわされるか防御されて逆に手痛い反撃を受けてしまうし。

「これで終わりだエクストリーム・ジハード!!」

「ガルルキャノン!!」

マグナモンとオメガモンの同時攻撃が炸裂して、ベリアルヴァンデモンが吹き飛んだ。

それは空間の境目すら吹き飛ばす程で、追いかけた僕達が向かった先にはデジタルワールドの大地が広がっていた。

そして何故か世界中の選ばれし子供達と大人である故に入れないはずの及川さんまでデジタルワールドに。

「おじさん!?どうしてデジタルワールドに!?」

「特例さ。今回だけ大人の俺もデジタルワールドに行くことが出来るようになった。封鎖していたゲートをゲンナイさんとの共同作業で開いたのさ」

「凄えや…」

世界中の選ばれし子供達が全員集まるのは確かに大輔君の言う通り壮観だよ。

「ぐっ!!しかし、デジタルワールドに来れさえすればこちらの物!!闇の力も思いのまま!!俺は現実世界とデジタルワールドを闇の世界に統一させ、両世界を統べる王となるために復活した!!このまま一方的にやられて終わりなど認められる物か!!」

「まだ諦めていなかったのか」

「3年前の時と同じだわ」

大輔君とヒカリちゃんは嫌悪感を滲ませている。

当然だ、ウィザーモンの魂は奇跡のデジメンタルの中にいるとは言え肉体を滅ぼしたのは他でもないあいつだ。

大切な物を失ったその怒りは簡単に拭い去れる物じゃないことを僕は知っている。

ベリアルヴァンデモンの体から闇が放たれ、世界を闇に染めようとするがマグナモンの聖なる光がそれを阻む。

ぼんやりとだけど、もしかしたら幻かもしれないけど、ウィザーモンも僕達と一緒に戦ってくれているような気がした。

「ぐおおおおおお!?お、己、ならば…ガキ共!!選ばれし子供達を憎め!!妬め!!お前達は選ばれなかった…その恨み辛みを解放しろ!!」

まだ足掻くのか?

しかも今度は子供達を利用して?

僕の怒りがどんどん膨れ上がっていく感覚がする。

「そうだ…選ばれし子供達は特別なんだ。私達とは違う」

後方からの吐き捨てるような女の子の言葉に僕達は思わず空間の裂け目の方を振り返った。

「何を言ってるの?」

「私達には、パートナーデジモンなんていないもの」

「戦う力も無いし、暗黒の種を取
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