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ロキを愛する冒険者がいるのは間違っているだろうか
閑話 その時ロキは
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ベル3に留めている
レフィーヤの魔力アビリティはBにまで上がっとるんや。
ウチの勘やと、フィンは近々ランクアップしてレベルセブンになれるはずや。
そうなったら、ドチビに色ボケ女神にも目にも見せてやる??)

ロキは心の中でヘスティアを呪いながらも、議長としての役目を果たそうとする。

「ほなベルクラネルの二つの名の
案のある神は挙手してやー」

「はい〜」

艶やかな声でピーンと手を挙げたのは美神フレイヤ 

「おっフレイヤか
ほな聞こか、ベルクラネルの新しい二つ名は?」

「ふふっ……美神」

「却下ー??却下??」
ヘスティアが両手の平で円卓を叩いて、反対する。

「まだ言っていないけれど」

「言わなくてもわかるさ、美神の伴侶っていうつもりなんだろう」

「良い名前だと思うのだけれど」

「そんな二つ名つけたら君の
眷族が泣くぞ」

「あの子達はそんなに心は狭くないわ」

ヘスティアの追求を艶然とした笑みを浮かべてフレイヤはかわす。

「うー、とにかく却下だ。
ロキ他の案は?」

幸せの絶頂でご機嫌だったヘスティアも、フレイヤのちょっかいに怒り、普段の調子を取り戻す。

《うるさい命令するな》とロキは返すが、内心は気持ち悪いヘスティアでなくなってホッとする。
その気持ち悪さはぶ莉っ子に匹敵したからだ。
「はいはいーオックスハンターとかはどうでしょう? 」
比較的真面目そうにみえる、片眼の眼鏡をつけた神が意見を出す。

「うーん悪くはないと思うけど
ベル君を象徴するには何か足りないなぁ」

フレイヤの意見とは違い、聞く耳を持つヘスティア。

「まぁ少年は猛牛が大好きやからなぁ」

ロキが肯定とも否定とも取れない
意見を出す。

「確かにあの子は猛牛に縁があるわねぇ。
オックススレイヤーとも呼ぶ人も
いるし、何ならいっそ猛牛殺しを
二つ名にするのはどうかしら?」


「猛牛殺しか、迫力があっていいような気がしますなぁ」

「良いですねぇ流石はフレイヤ様」

「お見事なセンスです」

フレイヤの信者である、男神の何人かが、フレイヤを誉め称える。

「うーん。オックスハンターも
オックススレイヤーも悪くはない気がするんだけど、何か違うって感じがするんだよなぁ」

ヘスティアが二つの案を見比べ腕を組んで考え込む。

「そうだ。ヘファイストス何か
案はないか?」

ヘスティアは隣に座る神友に
頼む。

「私に聞かれても、ネーミングセンス何てないわよ」

胸の前で両手を振って、ヘファイストスが力にはなれないわと答える。

「そうか。
ボクもこれと思いつかないし、
この二つのどっちを採用するしかない
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