暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第77話:信頼0
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
パソコン室に集まった選ばれし子供達だが、全員の表情は微妙だ。
「ねえ、あの女。何考えてんのかしら?この前に完全体のオオクワモン出して以来、完全体ばっかだけど全然やる気が感じられないんだけど?戦いにしたって作ったらすぐバイバイだし」
「一乗寺治に対する忠誠心がないことに対しての分かり易すぎる証拠ですけど。正直何を考えているのかさっぱりですね」
京と伊織は微妙な表情を浮かべて言う。
治の基地跡に残ったダークタワー(大半はデュナスモンのドラゴンコライダーで塵一つ残さず蒸発した)を使って完全体のオオクワモンを出して以来、大体は完全体ばかりが相手だ。
まあ、回収して改良した暗黒のデジメンタルで思う存分暴れられるようになった大輔達の敵ではないため、正直アルケニモンが何を考えているのかさっぱりだ。
「そしてこのメール…“私に会いたいのなら、ギガハウスにいらっしゃい。あんたらの聞きたいことに答えてやるわ”…って、これって…罠…だよね?」
ヒカリがアルケニモンからD-ターミナルに送られてきたメールに複雑な表情。
「もしこのメールが本当だったら流石に変態仮面が哀れに思えてくるね。味方にあっさり売られてるよ」
「……行くしかねえかな?これ?」
完全に愛想を尽かしたはずの賢ですらあまりの人望の無さに哀れむようにメールを見つめる。
微妙な表情で全員を見遣る大輔に頷く子供達。
早速アルケニモンに指定されたギガハウスに到着。
「良く来たね選ばれし子供達」
「おう、取り敢えず来たぞ。一体何の用だ?」
「そこまで警戒しなくてもいいじゃないか。私はあんたらには礼を言いたいくらいなんだからさ」
【は?どういうこと?】
いきなりそんなこと言われても自分達はダークタワーデジモンを倒したりと、アルケニモンの怒りを買いそうなことをしても礼を言われるようなことは一切していないはずだが?
「あのクソガキの要塞をぶっ壊してくれたじゃないか。おかげであんな薄暗い所から予想より早くおさらば出来たよ。」
「あのさ、あんた何者なんだ?人間…じゃないよな?ダークタワーをデジモンに出来るくらいだし」
「ああ、そうさ。既に分かってると思うけど私は…後もう1人いるけど人間じゃない。私は…」
アルケニモンの輪郭が言葉と共に変化してアルケニモンの正体を現した。
帽子は尖った角に、巨大な胴から6本の脚が生え、指は獣のような鋭い鈎爪に。
「人間に擬態していたのかい?」
「そうだよ。あんたの兄が与えた能力さ」
「あの変態仮面が?」
「そうさ、人間に擬態すれば力も抑えられる。私は一乗寺治の遺伝子情報を基にして作り出された人造デジモンだ。」
「じゃあ、キメラモンと同じなの?」
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ