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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第73話:変態仮面をぶっ飛ばせ!唸れタケルの鉄拳!!
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ガルルモンの足。
モノクロモンの尾。
成熟期と完全体の様々なデジモンを組み合わせた姿は一度見たら忘れられる物ではない。
「失敗作か?それとも合成元のデジモンの力が弱いのか…まあ、好都合だ。一気に叩き潰してやる!!」
ゴールドブイドラモンが基地にめり込んでいるキメラモンに強烈な飛び蹴り叩き込んで顔面を何回も殴りつけるのであった。
一方タケルは基地の内部を足早に進んでいた。
「タケル、待ってよ!!勝手な行動取ったら大輔怒るよ!?」
「大丈夫だよパタモン。あの変態仮面に対することなら全て許されるから」
ある物を見たタケルは荒れ狂う激情を表面に出さずに前進していた。
タケルがある場所で見たのはデビモン…正確にはそのデータだった。
恐らくファイル島で戦ったあのデビモンの残滓データだろう。
それの回収作業ををしているところを目撃したタケルは凄まじい怒りに全身を震わせた。
「(あの時、僕はどんなに願ったことか……時間が巻き戻せるものならばと……けど、時間は戻らない。嫌でも向き合わなければならない現実。僕は底なしの絶望の中、自分の運命を呪っていた)僕達が…どんな思いでこの世界を救ったのか。どれだけの犠牲を払ったのか…何も分かっちゃいない癖に…口だけは一丁前で…」
3年前の冒険は何も楽しいことばかりではない。
相当辛い思いはしたし、自分達の知らない所で苦しんでいるデジモン達も沢山いたはずだ。
ようやく手に入れた平和を掻き乱し、おまけに暗黒の力を利用しようとする馬鹿がよりにもよって賢の兄だ。
「君ぃ…良い度胸してるじゃないか…」
賢に似ているが、粘着質で嫌悪感を出させる声。
言うまでもなく一乗寺治。
「暗黒のパワーすら操り、愚か者達に裁きの鉄槌を下す神にも等しい僕の要塞に忍びこむなんて、いい度胸をしてるじゃないか」
「……ぷっ…ぷふっ、ねぇ、一乗寺さんさぁ、暗黒のパワーなんて言ってるけど、意味分かってる?分かってないよね?…怪我だけじゃ済まされないよ。いい加減大人にならないとね…生まれてくる順番を間違えたんじゃない?賢君と」
あまりの世迷い言を言う治に嘲笑して挑発するが、治の肩が震え出す。
「く、くくく…凡人よまたか?凡人よまたなのか…」
「はあ?」
いきなり笑い出し、訳の分からないことを言う治にタケルは眉間の皺を寄せる。
「凡人は常に天才を否定する。何故だ?天才が偉大な故か?天才が崇高過ぎる故か?」
「(っ…想像以上に気持ち悪っ…)」
容姿は悪趣味な格好をしているが顔立ちはやはり兄弟のためか賢に似ている。
しかし中身がアレ過ぎて全然違う。
正直同じ格好、背丈だとしてもタケルは見分けることが出来
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