暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第69話:喫茶店・MITSUBACHI
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エリアに行ってみましょう」

「…うん」

「あ、ついでにうちの兄は駄目です。あれはもう手遅れ、救いようがありません」

「え゙え゙!?それって賢君の個人的な感情も入ってない!?まあ、私もあんな痛い人が変わるとは思えないけど!!」

「はあ、正直。情けなくて情けなくて」

「大丈夫よ賢君!!賢君は普通よ!!あんなのにはならない。もしなるとしたら凄く重たい理由でなるに決まってるわ!!」

「はあ…ありがとうございます」

そして翌日…ブイモンに促されてデジタルワールドに向かったのだが…。

「本当だ。綺麗なデジタマモンになってやがる」

「新メニューが沢山増えて、人当たりが良くなってお客さん増えたんだって」

「しかしあの見た目がアレだね。腐りきった卵に茸が生えているようにしか見えないんだけど」

大輔、ヒカリ、タケルが綺麗なデジタマモンを見つめながら呟く。

「ブイモン、デジタマモンの頭に生えてる茸は何よ?」

「あれはグリードドレインマッシュルーム。食った奴の欲望を吸収して成長する毒茸だ。あれを食った奴は欲望を吸われて綺麗な存在に生まれ変わる。主に凶悪デジモンの更生に使われる薬になる。俺がいた時代じゃあ結構あったけど今じゃあかなり少ないんだな」

「それ本当に毒茸?まあ、頭に茸が生えてるんだから毒茸なんだろうけど」

テイルモンの問いに答えるブイモン。

その内容にパタモンはデジタマモンを見つめながら言う。

「本当に綺麗になっちゃった…人ってちょっとしたきっかけで変わるのね。絶対に変わるわけないって思っていた自分が情けない」

「京さん、それは仕方ないことです。人はどうしても一度根付いたイメージを拭うことが難しい生き物です。こうして今のデジタマモンを見て反省出来る京さんを僕は凄いと思いますよ」

「賢君…うん、私もっと素直になるわ」

「もう充分素直で素敵な人だと思いますけど?」

「え、ええ!?も、もう!!年上をからかっちゃ駄目よ!!」

「ワア、京ト賢チャンノ周リニ綺麗ナオ花畑が見エルヨー」

「うんうん、青春は謳歌しないとね」

今日もゲートが開いてまたデジタルワールドに来ていたミミが頷いた。

「お姉さーん、デートしなーい?」

ミミが隣を見遣るとスカモンがナンパしてきた。

「あんたは嫌ー!!」

当然の叫びと共に、スカモンは湖の遥か彼方に殴り飛ばされていたのだった。

全員が唖然となる中、京の足元の地面が眩い光を放ち、そこから光を纏ったデジメンタルが現れた。

「それは純真の紋章。私の紋章だわ…」

「ミミお姉様の…?」

「きっと京さんの素直な心にデジメンタルが応えてくれたんですよ」

「賢君…よーし、私もっ
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