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ロキを愛する冒険者がいるのは間違っているだろうか
一話日下飛翔ルーガー
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ったヒーラーの代わりは無理でも、足しにはなるし、育てて
後釜にするって事もできるんでなぁ」

「ではヒーラーでない、それがしでは入団できないと」

「そう早合点するんじゃねぇよ。
さっきも言ったろガレスさんに
薦めやすいから聞いただけだ」

そこまで言ったドノバンはテーブルに置いてある酒を飲む。
この酒は飛翔が席に座った時点からテーブルの上に置かれていたが、
下戸(げこ)の飛翔は飲めなかったため、触れないようにしていた。

「ぶはっ……やっぱ火酒は旨い
おっとすまんなぁ、ドワーフたるもの酒は水と一緒でなぁ。 
適度に飲まんと調子がでんのだ」

「いえお気になさらず。
レベル4のそれもロキファミリアの
冒険者が時間を割いて頂いてるのですから」

目の前で酒を喰らうドワーフを飛翔は待つ。

「ウチは主神が大の酒好きでなぁ。
良い酒は常に置いてある、ガレスさんを始めご相伴に預かる、団員も多い」

酒瓶片手に、この火酒はドワーフの
秘伝の高級酒だとドノバンは説明する。

(そういえば、ロキ様は神々の中でも屈指の酒豪。
それがしも飲めるようになった方が良いのか?)

「まぁ副団長を始め飲めない
団員もいるがな。
後絶対飲ませられないって団員もいるが」

「飲ませられない団員ですか?」

「それについてはわしの口からは
これ以上は言えないなぁ。
 個人情報なのでな」

「これは失礼を」

(まぁ幹部の一人が酒飲むと
酒乱になって剣片手に暴れるなど
あまり話せはしないがな)

(飲めない方もいるのなら、飲めないままでも良いのか?
とはいえロキ様が飲めと言うのなら
飲むが)

ドノバンは金髪の美少女を頭に思い描き、あの時の豊穣の女主人での悪夢を思いだし、飛翔はロキに酒を勧められた時の対応を思い描く。

(ってまだ入団もしてないのに、
 何を考えているのだ)

妄想を飛翔は慌ててやめる。

「それで話は戻りますが
力を示すとはどうすれば?」

「何簡単な事だ。
五千万ヴァリス稼いできな」

「五千万ヴァリスですか?」

飛翔は突然巨額の金額を提示され
驚く。

「五千万ヴァリスだ」

もう一度ドノバンは言って、飛翔に
確認させる。

「金を払えば入団させてくれると言うことですか?」

飛翔は失望を隠せない顔で
ドノバンを睨む。

「おいおい、ウチのファミリアが
金で入団させてるとでも思うのか?


「いえ、ロキ様に限ってそのような事は」

「当たり前だ。
ウチのファミリアはそんな、底の浅いファミリアじゃねぇよ」


(まぁ金より容姿とか、巨乳とかでえらんでるからな)

そんな裏事情はおくびにも
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