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ロキを愛する冒険者がいるのは間違っているだろうか
一話日下飛翔ルーガー
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とりあえず頭を上げて
座ってくれ。
そのままじゃ込み入った話は出来ねぇし、何より落ち着かん」

「これは??失礼を」

ドノバンに注意された飛翔は
素早く飛び上がり着席する。

「お前さんの気持ちはわかった」

飛翔が着席したのを確認したドノバンは話を再開する。

「では入団を??」

自分の思いが伝わったと思った飛翔が席から立ち上がって、前よりになってドノバンにせまる。

「まぁ待て」
せまる飛翔をドノバンは手の平を
開いて落ち着けと止める。

「わしとしては、今時珍しい見所のある若者と思った。
ガレスさんに口を聞いてやっても良 い」

「ガレスとはまさか……重傑(エルガルム)殿
ロキファミリア三大幹部の」

「あぁそのガレスさんだ。
実はわしはガレスさんとは同郷でな


「それはありがたい??」

目の前のドワーフがロキファミリアの大幹部と親しいと聞いた飛翔は
期待に眼を輝かせる。

「ただガレスさんは忙しい身の上だ。
それにいかにガレスさんとはいえ
新入団員は一人では決められない。
後二人の大幹部の承認が必要だ。
主神様がスカウトしてきた場合は
例外だが、基本的には3人の承認がいる」

「その承認を得るためにはどうすれば?」

「簡単な事だ力を示せばいい」

「力とはつまり模擬戦でもするということですか?」

(うーん重傑殿に紹介して貰えると聞いた時にはやったと思ったが、
そう簡単にはいかぬか)
飛翔はやはり一筋縄ではいかないと
思い一瞬弱気になる。

「模擬戦それも悪くないが、
  別の方法だ」

「別のとは?」

ドノバンからの答えを飛翔は
じっと待つしかなかった。

★★

(こいつ……うぜぇと思ったが
マジでロキに惚れてるのか)

真剣な表情でこっちをじっと見ている入団希望者をドノバンはどうするかと考える。

(レベル2か、レベル3かもしくは治癒師とかなら、上も喜ぶだろうし、俺の手柄になるだろうが……)


「答えられるなら、構わないが
お前さん回復魔法とか使えたりするか?」

一応相手のステータスがわからないので確認をドノバンは取る。

「いえそれがしは、魔法には恵まれておりません。
一応3つのスロットル全て埋まってますが、どれも何の役にも立たない魔法です回復魔法なんて便利な魔法は使えません」

「そうか……悪かったなぁ聞きにくい事を聞いて、最近ウチのレベル3のヒーラーが殉職してなぁ。
お前さんがヒーラーならガレスさんにも薦めやすいと思って聞いちまった」

「さようですか。
ヒーラーなら入団しやすかったのですね。
 無念です」

「まぁ、レベル2のヒーラーなら
亡くな
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