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ロキを愛する冒険者がいるのは間違っているだろうか
一話日下飛翔ルーガー
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書いてもらっております」クルスはさっき日下に渡された
スサノオの紹介状をドノバンに見せる。
「スサノオファミリアねぇ
聞いた事ないなぁそう言う名前のファミリアは」 

紹介状を見ながらドノバンは首をひねる。

「俺も聞いた事はありません」

「ふーん……なるほどまぁ事情は
わかった後は俺に任せろ。
お前は早く団長達の元に行け
確か闇派閥の奴らどこから
手に入れたかはわからないが、小型とはいえベヒーモスの亜種を従えているんだろう?」

「はいそうです。
来る途中でディアンケヒトファミリアに行って、対ベヒーモス用の解毒薬を、買ってもってこいとも言われてます」

「だったら急げ??
  ホームの留守番は
 俺に任されている」

「わかりました。
では彼の事宜しくお願いします」 

クルスはスサノオの紹介状を
ドノバンに手渡すと、急いで
先に行った二人を追いかけてゆく。
あっという間に日下の視界から
彼は消えてしまう。

「確か日下飛翔ルーガーだったな
  」

「はい」

「まぁ立ち話も何だし、館の中で
話をするか」
ドノバンはクルスから手渡された
紹介状をポケットに入れると
付いてこいと言って、館の方に
歩いていく。

その後ろ姿を日下は追った。



「まぁ座ってくれ」
テーブル席に座ったドノバンが
対面の席を手で指し示して、着席するように進めてくる。
それを飛翔はちょっと迷ったが、
言われた通りに座った。
ここは黄昏の館内にある食堂である。
何十人も座れる広さがある広い空間に、大きなテーブルや無数の席がある。
普段は大勢の人間が食事をして
さぞ賑わっているのだろう。
ただ今はドノバンと飛翔の二人の
貸しきりだ。

「元スサノオファミリアでレベル2 か」

ドノバンは飛翔が着席するのを横目にしながら、飛翔が持ってきた紹介状を読んでいる。
紹介状は神聖文字で書いているが
書いてない部分もあり、そこは
下界の住人であるドノバンでも見れた。
見れる部分には飛翔のフルネームと
年齢、今までファルナを授かってきた主神の名前と飛翔がどれだけロキの事を熱く思っているか書かれている。
その内容は恋文その物だったが、
ドノバンはその部分には目を通さなかった。
後は神聖文字で飛翔のステータスが
一部掲載されているが、当然ドノバンには読めない。
もしこの時リヴェリアかアイズの
どちらかでもいれば、飛翔のステータスを見て驚愕して、すぐさま
彼の入団を強く薦めただろう。
書かれていたステータスには彼のスキルとアビリティが書かれていて
どちらも聞いた事のないレアだったのだ。
だが運命は残酷で、飛翔に味方しなかった。
それどころか彼は、
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