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ロキを愛する冒険者がいるのは間違っているだろうか
一話日下飛翔ルーガー
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「それがしがロキファミリアの幹部ですか?」

「ああ。
ロキへの献身それに
ロキへの敬愛。
どれもウチの団員には欠けているものだ。
ガレスさんには有望な若者がいると伝えておく」

「ありがたいウォード殿」

飛翔は頭を深々と下げた。
幹部の地位とかあまり欲しいとは思わない飛翔だったが、幹部になれば
ロキにより尽くせると思った彼は
ドノバンの言葉に胸を踊らせた。
飛翔にとってロキは全てにおいて優先するのだ。
もしロキに死ねと言われても、彼らは寸刻も迷わないだろう。

「後は五千万ヴァリスを用立てて
使える人材だと証明して見せてくれ。
そうすればガレスさんも団長と副団長を納得させられる」

「わかりもうした」

「とはいえ、すぐに用意できる大金じゃねぇのはわかる。
そこでとりあえず、頭金として
1000万ヴァリスを先に入れてくれないか? 」


「一千万ヴァリスを」

「そうだ五千万ヴァリスを即金で用意するのは無理だろう。
だから分割だ、ただ時間が掛かりすぎると、お前さんの本気が疑われる。
そこでとりあえず今日から14日以内に一千万ヴァリス用意してもらいたができるか?」

「二週間で一千万ヴァリスですか?」

五千万ヴァリスを払うと決めた飛翔だったが、時間を区切られるとは
思わなかったが、本気を疑われると言われては否やはない。

「ウチのレベル3は7日で一千ヴァリス稼げるやつもいる。
お前さんはレベル2だから、その倍の日数あれば出来ると思ったんだが……」

「わかりもうした。
14日で一千万ヴァリスですな。
ではとりあえずこれを納めてくだされ」

そう言って飛翔は自分が持ってきて食堂の棚に置いていた、自分の背負って来ていた背嚢から無数の硬貨の入った袋を取り出す。

「一千万には届かぬが、餞別として
以前のファミリアの先輩と主神から
貰いました。
四百万ヴァリスございます」

「……おおっ、こいつはすまねぇなぁ」

大笑いしそうになるのを、唇を噛んでこらえながら四百月ヴァリスを
ドノバンは受け取る。

「とりあえずこれで残りは600万ヴァリスを14日以内ですなぁ」

「あぁそうだ。
そうそう。この事はロキには直前まで内緒にしたいんだ
神々の言葉で言うところの、サプライズってやつだ」

「サプライズですか?」
聞いた事のない言葉だと飛翔は思う。

「あぁ何でもこれをやると、神々は
めちゃくちゃ喜ぶらしい
ロキも大好きだ」


「わかりました。
本来なら金の目処がたつなら すぐに知らせたいところですが、ロキ様が大好きならば仕方ありません」

「あぁそういうわけで、今後の支払いは、こちらから連絡する。
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