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ロキを愛する冒険者がいるのは間違っているだろうか
一話日下飛翔ルーガー
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いてんのかよ)


「まぁ神だから体は大丈夫何だが、
心は病んでいるだろうなぁ。
団員達の中にはショックで天界に
送還されるのではと、言う者達もいてなぁ」

「ロキ様何とお痛わしい」

飛翔は酒に溺れ、心が病んでいるロキの姿を脳裏に描く。

「何とか慰霊祭を開きたいと
幹部を始め、皆思ってるんだが
どうしても五千万ヴァリス足りないんだよなぁ。
ガレスさんも金策に走ってるんだが
集まらなくてなぁ。
大派閥と言っても、ギルドのミッションだの遠征だので、実際は
ファミリアの財政は火の車でなぁ」

飛翔に対してドノバンは同情を誘うようにガレスが金策に苦労していて
それでも主神のために頑張っているのだと強調する。
そうやって長話をしたかいが、
やっと形となってドノバンの前に現れる。

「あいわかりもうした??」
 飛翔が強い意思を宿した眼を
しながら、毅然と立ち上がり
ドノバンを見据える。

「ロキ様の思いわかりもうした。
五千万ヴァリスであの方がやけ酒を
止め笑顔になれるなら、安いもの。
その五千万ヴァリスそれがしが
用立てましょう」


「本当か?
 五千万ヴァリスっていやぁ大金も大金だぞ」
ドノバンは内心ガッツポーズしたい気持ちを抑えながら、飛翔を信じられないような眼で見る。
勝算はあったとはいえ、あまりに上手くいきすぎているので、戸惑ってしまいそうになる。


「男に二言はありません。
ロキ様の為なら一億ヴァリスでも
稼いでご覧にいれましょう」

「そこまでして、ウチのファミリアに入りたいのか?」

「無論。
ステータスも持たない非力な身では
あの方の力になれないと思い、ファルナこそ得ましたが、ファルナを得ただけでファミリアには加入しておりません。
加入するならロキファミリアと誓い、我が人生全てロキ様の為に捧げる所存です」

「レベル2でウチに入ったら
下っ端のサポーターや雑用をすることになるんだぞ?
他のファミリアならレベル2なら
結構優遇してくれるぞ」

飛翔の態度から、ひるがえす事はないと思いながら、思惑に気づかれないように、一芝居ドノバンはうつ。

「新人ならば当然の事です。
それにあの方が天界に送還されでもせぬ限り他のファミリアに入団する気はありません」

(マジかよ……訂正だ。
これは極上のカモだ。
上手くすれば五千万ヴァリス以上引き出せるかもしれねぇ)

ドノバンは近く手に入る大金を
目の前に見た気がした。
ドノバンには飛翔が金のなる木のように思える。

「そうかよしわかった。
そこまでウチのファミリアを思ってくれるなら、五千万ヴァリス寄付してくれたら、お前さんを幹部にするようにガレスさんに掛け合おう」
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