猫娘と強化合宿編
NO.083 最悪の結末
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になったら私も解除する!」
「それが、最適か……」
「麗日……頼む!」
「うん! その代わり必ずデクちゃん達を!」
「ああ!」
それで軽くなった二人を持った飯田が今出せる全力疾走をする。
「いくぞ! レシプロバースト!!」
今切らずにいつ出すのだという思いで飯田はレシプロバーストを展開して二人を抱えたまま疾走した。
「おおおおおおおおおーーーーーー!!!!」
「なっ!?」
Mr.コンプレスはそれで驚いている。
まさか自身の速さに追いついてくるなんて思いもせずに。
そして飯田は加速もそこそこに時間制限がある中でMr.コンプレスの頭上へと跳びあがった。
「麗日君! 今だ!!」
「解除!!」
飯田の叫びにお茶子はすぐに個性を解除する。
そしてMr.コンプレスの背中を踏みつけて飯田は地面へと落下していく。
だが、タイミングが悪かった。
墜落した場所がよもや開闢行動隊の集合場所とは思うまいという感じで。
荼毘達もそんなMr.コンプレスと生徒達の登場に驚きの表情をする。
だが、荼毘はすぐに行動に移す。
「Mr.、避けろ」
「了解」
Mr.コンプレスは己の事自体を球体にして荼毘の放つ炎を回避する。
だが、それに晒された三人はたまったものではない。
なんとか轟は避けることに成功するが、飯田は足を、障子は腕を燃やされて火傷を負う。
特に飯田はひどい。
限界ギリギリまでの足の酷使でさらには火傷でもう走ることもままならないだろう。
だが、なんとか追いついた。
せめて出久と常闇の二人を取り返すまでは我慢しないとという気持ちで飯田は踏ん張っていた。
そしてそこにいたヴィラン達と戦闘を開始する轟達をよそにMr.コンプレスは球体から元の姿に戻って、
「やれやれ……やっぱりただじゃ逃がしてくれないようだね」
「緑谷は?」
「ほれ、この通り……あれ?」
Mr.コンプレスがポケットから球体を出そうとしたのだがそれがないことに気づく。
「二人とも、撤退するぞ! 今の行為で確信した。なんの個性かは分からんが俺たちに見せびらかしていたものは、右ポケットに入っていたこれが緑谷に常闇だろう?」
障子がいつの間にか二人の入っているであろう球体をMr.コンプレスから奪っていたのだ。
「でかした! 飯田! いけるか!?」
「ああ!」
それで逃げ出そうとする三人であったが、そこに黒い霧が姿を現した。
ヴィラン連合の黒霧であったのだ。
「時間どおりですね。撤退しますよ」
「おい、だが目標は……」
「大丈夫ですよ。フフフ……走り出すほどに嬉しかったのでしょうね。そんな君たちにプレゼントを上げようか。俺の悪い癖でね。マジックの基本で人にそれを見せびらかすときっていうのは
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