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異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
結界強化の約束
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俺達が約束の時間にその場所にやってくると、アイル神官長やキャサリンが真っ青になっていた。
どうしたのだろう、と思って近づくと、
「皆さん、来ていただけましたか」
「はい、約束ですから……というかどうされたのですか?」
俺がそう聞くとアイル神官長は一度沈黙してから、
「実は我々の“預言の巫女”達が、また、その……新しい預言を得てしまったのです」
「達、ですか?」
「ええ、キャサリンも含めて複数人の“預言の巫女”が、先ほど……この町が消滅する光景を幻視したのです」
震える声でアイル神官長は語る。
だがすでに俺達は、もしかしたならこれまでとは違って、危険な攻撃の準備をされてしまうのでは、といった話をしていたのでそれほど驚きはなかった。
だが、今回の場合だと、この都市の結界の強化に関してはもう少し念入りに準備をしておいた方がいいのだろうか、と俺が考えているとそこでアイル神官長がいぶかし気に俺達を見て、
「それほど驚いていないようですね」
「あ、はい。実は先ほど戦った怪しい人物のボスが転移能力を持っていたので、それで危険なものを一気に持ってきた場合預言は書き換わったりすることがあるのだろうかと話していたのです」
「……なるほど。転移能力者が……そこは盲点でした」
うめくアイル神官長。
そんな彼に俺は、
「捕まえた人物たちから今回の計画については聞き出せなかったのですか?」
「あの人物たちは今回の件については何も知らないようです。こういった情報も聞き出せませんでした。おかげでうちの巫女たちが全員衝撃のあまり寝込んでしまい、どうにか動けるのはキャサリンだけになってしまったのです」
といった事情を聞く。
そしてキャサリンも、体調が万全とはいいがたそうだった。
だが、と俺は思いつつ、
「俺たちのやることは変わらないのでしょう?」
「はい。そうです。……大変な戦いになると思いますが、よろしくお願いしますます。余計に失敗できない戦いのいなってしまいました」
「そうですか……その予言によれば、どのようにこの都市は崩壊するのですか?」
「確か目的の森の方から炎の渦が線状に伸びて、城壁を貫いて爆散していたはずです。
「なるほど。その森はどちらの方ですか?」
そう俺は聞くとアイル神官長が、
「あちらの方ですね。丁度あの城壁の前あたりに今は実働部隊が集まっているはずです。我々もこれから合流します」
「なるほど、じゃあその時にあちら側の方の城壁に、強化した防御結界を
自動
(
オート
)
で発動するようにしておくか」
「は?」
そこでアイル神官長が間の抜けた声をあげた。
俺はなんでそんな声を出すのかと思って聞こうとしたところで、何者かsの手によって口をふさがれる。
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