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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百五十五話
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に無理やり気功込めたらナニがパァン! てなるから」

「「こわっ!?」」

その後俺は二人に気功を仕込んだ。

そして暦さんの部屋に『置き土産』を置いて、育さんの部屋で駄弁っていた箒を拾って帰った。



















同日深夜

「…………月?」

暦は困惑していた。

気付けば月面に立っていたのだから。

遥か遠く、地平線の向こうには青く眠る水の星。

見上げた先には満天の夜空。

そして輝く太陽。

「夢か」

息ができている。

寒くない。

声が伝わる。

故に暦はこの状況を夢と断じた。

『はじめまして。暦』

唐突に名を呼ばれ、暦は驚きながら振り向いた。

「は、はじめまして…?」

暦の後ろに立っていたのは和服を着た誰かだった。

青い甚平のような服を着て、その顔には招き猫のお面をつけている。

背は高い方だろうか。

燃えるような紅い後ろ髪がその膝の辺りまで垂らされている。

『硬くならなくていいですよ。私は今から私のエゴに貴方を付き合わせてしまいますからね』

女のような声だった。

だが男の声という気がしなくもない声。

2つが混じっているわけではなく、どちらとも取れる不思議な声。

面をつけているのにくぐもらない声。

その声にデジャヴを感じながらも、暦はその正体を思い出せない。

『今から私が貴方を鍛えます』

「鍛える?僕を?どうして?何のために?」

『私のエゴのためです』

「そのエゴっていうのを教える気は無いんですね?」

『ええ、ありません』

「………………」

『………………』

二人の視線が交差する。

沈黙を破ったのは面を着けた誰かだった。

『では始めましょうか』

面の誰かは十字架に磔られたように両手を広げた。

暦の方へ手の甲を向けるとその両手に一本ずつ木刀が生まれた。

『ここは夢の世界。貴方が望むならば、如何なる武器も如何なる力も如何なる存在も産み出せる』

面の誰かが左手に持った木刀を暦へ投げ渡した。

「おっと…」

『ですが先ずはその木刀で動きに慣れなさい』

そして右に持った木刀を構えた。

『打ち込んで来なさい』

暦は受け取った木刀をまじまじと見つめた。

「………」

『安心なさい。ここは夢の世界。
どれ程傷つこうと、どれ程死のうと、貴方は死なない。
無論、私も』

その声に、暦は木刀を握りしめた。

面の誰かを真似て柄を両手で握る。

「行きますっ!」

『どうぞ』

暦が振り上げ、すぐさま振り下ろした木刀はあっけなく弾
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