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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第64話:完全体
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から」

「「「「あ、そうですか…」」」」

大輔の問いに対してのハニービーモンの簡潔すぎる答えに脱力する大輔達。

「まあ、立ち話もあれだし中に入ってくれ」

「「「「し、失礼します…」」」」

中に入ると甘い香りが鼻腔を擽る。

何故か中ではチャックモンとパンプモンとゴツモンが店員をしていた。

「まあ、適当に座ってくれ。厳選した蜂蜜を使ったパンケーキとハニー珈琲の味を楽しんでくれ」

「敵地でなけりゃあな」

「あんたと意見が合うとは珍しいわね、敵地で悠長にパンケーキと珈琲なんか楽しめるわけないでしょ!!」

「まあまあ、取り敢えずこれとこいつを飲み食いしてから言ってくれ。ミルクは?追加の蜂蜜は?」

「えっと…じゃあ珈琲にミルク追加で」

少し飲んでミルクの追加を頼むと、温くしないようにミルクパンで温めたミルクを注ぐ。

ヒカリやブイモン、テイルモンのにも同様に。

「あ、美味しい!!」

ヒカリはハニーミルク珈琲を飲んで表情を輝かせた。

ブイモンとテイルモンはパンケーキにナイフとフォークを刺し込む。

「ふ…ふわふわ過ぎる…」

抵抗がまるでかからずケーキが切れたことにテイルモンは驚愕する。

「うーむ、さっくりふんわりな食感、見た目は厚みのある感じなのになあ…」

汗を流しながらパンケーキを頬張るブイモン。

「作り方にも拘っているが、ふわふわな食感にするのに一役買ってるのはやはりマヨネーズだな」

「「「「マヨネーズ!?」」」」

予想外の工夫に大輔達は驚愕する。

「マヨネーズの原材料の酢と油がパンケーキが膨らむのを助けてくれる。現実世界で家事手伝いをしていた時に蜂蜜を使う菓子を及川のパソコンで調べてみたらマヨネーズの偉大さを知ったのさ」

何でもパンケーキを普通に焼いてふんわりとならないのは、小麦粉のグルテンが固く結合してしまうかららしい。

生地にマヨネーズを大さじ1位の量を混ぜて焼くと、乳化された植物油や酢がグルテンの形成に影響を与え、生地が膨らみやすくなるだけでなく柔らかくなる。

それだけでなく更に表面はサクッとした食感になる。

因みに裏面を焼く時は蓋をして焼くと、よりふんわりと出来上がる。

「マヨネーズ…凄え…!!」

「ええ、マヨネーズ…侮れないわ…!!」

驚愕する2体。

菓子作りにも使用可能な万能調味料・マヨネーズの偉大さに震えるしかなかった。

「それにしても良く輪に操られなかったなお前。」

「あんな遅い輪なんかに引っ掛からねえよ。爪で弾いてやったぜ」

「…あんた、輪に操られていたデジモン達を敵に回すわよ」

「それにしてもありがとう、助かったよハニービーモン」


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