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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第55話:新しい始まり
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戦闘体勢に入ったが、ユニモンの目には先程はなかった理性が宿っており、ブイモンとテイルモンを交互に見つめていた。

「お前達は一体…私は…」

「おい、ついさっきまで俺達を襲っといて何言ってんだ?」

「ちょっと待って、話を最後まで聞きましょう。あんたの首に黒い輪が填められていたんだけどあれは何なの?」

「黒い輪…そうか、私も操られてしまっていたのか。」

「操られていた?あの黒い輪には洗脳する力があるとでも言うの?」

テイルモンの問いにユニモンはゆっくりと頷いた。

「ああ、あの黒い輪を填められると善悪のデジモン問わず、奴の支配下に置かれてしまう」

「奴…?誰だよ?」

「………デジモンカイザーと名乗る人間の少年だ」

ブイモンの問いにユニモンは少しの間を置いて答えてくれた。

「人間!?」

「間違いないの?人間に良く似たデジモンと言うことは?」

ユニモンの言葉にブイモンが驚愕する。

テイルモンも驚愕するが、詳しい情報が欲しいためにユニモンに尋ねる。

「それはない。デジモン特有の臭いもしなかった。奴は今から約2年前にこのデジタルワールドに現れ、黒い輪を解き放った。今ではデジタルワールドの殆どが奴に支配されたと言っていい」

「マジか…ダークマスターズ倒してやっと平和になったと思ったらこれか。くそ」

「そうか、君達が噂に聞く3年前にデジタルワールドを救った選ばれし子供達のパートナーデジモンか……正直、今回の件は君達にも荷が重いかもしれない」

「やってみなきゃ分からないだろうが!!とにかくみんなと合流しようぜ!!そして、デジモンカイザーをボコボコにしてやる!!」

ブイモンが拳を握り締めながら空を見上げながら叫ぶのであった。

一方、現実世界の本宮家。

「えっと…おばさん。ごめんなさい、面倒かけさせて」

「良いの良いの。私はジュンの部屋の片付けで忙しくて大輔の夕食作りどうしようと思っていたから…」

もう心底疲れ果てたような表情を浮かべる本宮母にヒカリは苦笑しか出来ない。

それ以外に何をしろと?

だって高校生になってもまだ火事全般が壊滅的なのだ。

正直このままでは人間として、女としてヤバいと感じているのだが、ジュンは絶好調なまでに駄目人間であった。

「あ、ははは…私の料理が大輔君の口に合えば良いんですけど…」

ヒカリが今作っているのは大輔の食事である。

豆腐とワカメの味噌汁は昨日から残っていた物だが、ヒカリが作ったおかずの茸とたまねぎと挽き肉を軽く卵とじした料理がテーブルに並んだ。

「頂きます」

「ど、どうぞ…」

料理を口に運ぶ大輔にヒカリは緊張しながら感想を待つ。

「美味い、おかずの具も
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