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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第53話:行方不明の兄貴だが、誰も気にしない
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言葉に大輔はブランコを揺らす勢いを少しずつ上げていく。

「もう少し揺らすよ?ヒカリちゃん大丈夫?」

「私のことは気にしなくていいよ大輔君?」

「ヒカリちゃんの好きな速さで動かしたいんだ。」

「ありがとう」

穏やかな空気の大輔とヒカリを見つめる2つの影。

「ふう…」

「仲良しですねあの2人」

「まあ、結構前から2人で色々してたみたいだしな。もう一緒にいるのが当たり前みてえだ」

「寂しいですか?」

「んー、少しな…俺がずっと見てやらないといけないって思ってたんだけどなあ」

太一の言葉に芽心は少しだけ微笑んで口を開いた。

「大丈夫ですよ、きっとヒカリちゃんにとって今でも太一さんは大好きなお兄さんです」

「そうか?」

「そうですよ、きっと何時までもヒカリちゃんにとって大好きなお兄さんなのは変わらない。私はそう思います」

芽心の言葉に太一は柔らかく微笑んだ。

「…ありがとな、芽心ちゃん。ああ、寒くなってきた。近くで大判焼き売ってるから食おうぜ」

「いいですね、食べましょう。私はあんこが好きです」

「俺もだ。あ、でも紫芋の奴もあるぜ?食ってみるか?」

「なら、2つ買って半分こにしません?」

そうすれば2つの味を楽しめるし、安く済む。

「確かにな、それなら安く済むし」

大判焼きを売っている屋台に向かって歩き出す2人。

そして…。

「はふはふ…大人になったね太一〜」

「はふはふ…メイも〜」

焼き芋を頬張りながら見守るアグモンとメイクーモンであった。
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