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万歳
第二章
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 彼はこの時も阪神のことを忘れていなかった、それで毎晩試合があると休憩の時は食堂で阪神の試合を観ていたが。
 大抵負けていた、それでだった。
 ある日三浦は食堂に来ていきなり両手を挙げて笑顔で叫んだ。
「ばんざーーーーい!!」
「あっ、勝ってますか?」
 中西はその三浦にすぐに応えた、尚試合は今テレビで放送されている。
「そうですか」
「負けてるから万歳ってやってるんだよ!」
 これが三浦の返事だった。
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