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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第50話:始まりの日
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気の紋章や友情の紋章が浮かんでいたし」
ヤマトがそう言うとゲンナイも頷いた。
「紋章を作る際にはデジメンタルの構造も参考にされたからのう。アグモンの力を引き出し、太一の想いのエネルギーを効率良く引き出す際に参考にされたのが、炎属性のデジメンタル…もとい、勇気のデジメンタルなんじゃよ。勇気のデジメンタルに刻まれた紋章が勇気の紋章のデザインにされたのもそれが関係しておる」
【へえ〜】
「じゃあ、大輔君が使っていたのは僕達の力の基だったんだね」
タケルの言葉にゲンナイは肯定するように頷いた。
「古代種も徐々に復活しておるし、いずれアーマー進化も昔のように普及するじゃろうな。無論完全体や究極体に安易に進化されてはバランスが崩れるから制限はつけさせてもらうが」
「まあ、それが妥当だよな」
デジモン達が経験を積んでようやく至る世代に道具だけで簡単に至るのはアーマー進化が出来ないデジモン達はかなり不利になる。
「とにかく、俺達の紋章の力を解き放てばそいつらを封印から出せるわけだな?」
「うむ、後は奇跡のデジメンタルの力で細かい調整をやっておく。」
太一の問いにゲンナイは頷くと全員がデジヴァイスを掲げると10色の光がデジタルワールドに散り散りになる。
「ああ、すまん言い忘れ取った。紋章の力を解放すれば紋章の力を使った進化がしにくくなるからのう」
【何ぃ!?】
「先に言えーーーっ!!」
ゲンナイの遅過ぎる発言に太一が絶叫した。
しばらくして落胆して帰って行く太一達。
「お主、少し待ってくれんか?」
「え…?私…ですか…?」
「うむ、お主がアポカリモンの生まれ変わりのパートナーか…ディアボロモンとの戦いは見させてもらった。よくぞマグナモンの力があったとは言え正しい進化に導いたのう」
「そ、そんな…私なんてただ見ていることしか出来なかったし…」
ゲンナイに褒められた芽心は慌てて首を横に振った。
「メイクーモンがラジエルモンに進化したのはお主のメイクーモンを想う気持ちがあったからじゃ。きっかけはマグナモンかもしれんが、そこに至るまでの道となったのはお主の想いじゃ。望月芽心よ、どうかパートナーを想う心を忘れぬよう…」
「…はい」
芽心はゲンナイの言葉に頷き、メイクーモンを抱き上げて、急いで太一達の元に。
「爺と何を話してたんだ?」
太一の問いに芽心は少し考えた後、口を開いた。
「えっと…メイちゃんを想う気持ちを忘れるなみたいなことを言われました。」
「はあ?そんなの当たり前だろ。さあ、帰ろうぜ」
「あ、はい」
太一と芽心は先に現実世界に向かった仲間達を追いかけるために走った。
新たな戦いが始まるまで、
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