生贄の祭壇
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「義務だったんだろ?仕方のないことだったんだろうが!」
「こんな会って間もない俺達よりも自分の命を優先しろよ!」
空から落雷が降り注ぎ、天の裁きが執行される。
大地を抉り、住民達を吹き飛ばす。
過去、空島にて神として君臨していたガン・フォールによりコニスは救済される。
コニスは九死に一生を得る。
「早く帰ってきてください、神様……!」
時を同じくして生贄の祭壇にて一人の神官が刑を執行しようとしていた。
チョッパーが誤って吹いたホイッスルを聞き、ガン・フォールは空へと飛翔していく。
▽▲▽▲
「貴様には俺様の試練を馳走してやる、小僧!」
シュラが宙に佇むアキトに突貫し、手に持つ炎槍を振りかざす。
アキトは焦ることなくその炎槍を右手で掴み取り、シュラを投げ飛ばした。
見ればアキトの右腕が燃え上がり、服の袖が焼失している。
三丈鳥であるフザが翼を羽ばたかせ、主人の下へと向かう。
それと同時に口を大きく開け、アキトに向け炎を吐き出した。
炎を吐き出す鳥……?
危うげなく回避したアキトの背後に佇む大樹が燃え上がる。
途轍もない火力で大樹を燃え上がらせていく。
炎を吐き出す鳥
どういう原理か知らないが、面白い。
アキトは手首の炎を能力で弾き飛ばし、シュラへと再び相対する。
大気が震え、宙を駆け抜け、両者が激突した。
炎槍を素手で弾き、時には炎槍を回避する。
フザの火炎放射を弾き、時にメリー号をその放火範囲から守り切る。
「この槍には"炎貝"が仕込まれている」
突き刺さった炎槍から大樹が燃え上がる。
「多種多様な性能を持つ貝、貴様ら青海人には珍しい代物だろう」
炎鳥フザがメリー号に向け、放たれた炎を掻き消す。
「例えば、炎を吐く鳥を生み出すことも可能だ!」
明かされる火の鳥フザの全貌
「俺は貴様らを排除し、"神官"としての役目を全うする!」
全ては邪魔者を排除するため、生贄を断罪する。
「そのためにはやはり俺自らが貴様らを殺すことが手っ取り早いようだな!」
フザの放った炎がアキトの傍を通り過ぎ、空へと消えていく。
幾度の攻防の末、アキトが大樹の幹に降り立った。
能力で大樹の幹に大地と並行する形で身体を固定し、シュラを見据える。
対するシュラは息を切らしながらも炎鳥フザに跨り、何処か余裕を感じさせる笑みを浮かべている。
まるで何かを待っているかのように
「この期に及んで"生贄"とや
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