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世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
生贄の祭壇
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犠牲という名の下、断罪してやる」


いや、そういう断罪の押し売りは間に合ってます


「アキトが戦わなくて誰が戦うのよ……!」
「いや、此処はチョッパーで……」
「無理無理!」

 青ざめたチョッパーの涙ながらの懇願
 貯まるシュラのフラストレーション


まあ、別に少しばかりならば相手をしてやっても構わんよ?


「いや、どの姿勢で言っているんですか、アキトさん……」

 今なお甲板上でやる気が皆無の状態のアキトの態度にビビが呆れた様子を見せる。
 一向にアキトはその場から動く気配はない。

「直ぐにその場に立ち上がれ、小僧」
「あの、ちょっと待ってくれないか?アキトは少しばかり怪我しているんだ」
「私も手伝うわ、チョッパー君」
「……」

 チョッパーの指示に従い、ビビがアキトの額の血痕を拭き取っていく。
 シュラは前代未聞の生贄達の態度に怒りを隠せない。

「……おい、まだか?」
「もう少しだ」

 ナミも手伝いアキトの上半身の血痕を拭き取る。

「終わったか?」
「まだよ、少しは待つことを覚えたらどうなの?」

 ナミの呆れながらの叱責
 アキトが傍にいる余裕か、ナミの飾らない口撃がシュラに炸裂した。

「せっかちな男は嫌われるわよ」

 シュラはアキトを殺した後はこの女を殺すことを決める。

「よしこれで治療は完了だ」
「此処は何とかお願い、アキト……!」
「お願いします、アキトさん……!」

 闘志皆無のアキトを全員で立ち上がらせ、ナミ達はシュラと対面する。
 アキトは相変わらず酷く面倒で仕方ないとばかりの態度でシュラを見据えていた。

「ここまでふざけた態度の生贄は初めてだ。"神官"として貴様を此処で……」
「そういう話は至極どうでもいいから、かかってこい」

 宙に浮かび上がり、アキトは相手にするのも面倒な様子で挑発を行う。
 右腕を前に突き出し、シュラを手招きをしていた。

 所詮は断罪という名の一方的な処刑
 "神"という絶対者に逆らう反逆者を断罪し、排除するシステム


 議論を交わす余地もない。


「あァ、腹立たしき愚か者への怒りの求道思い知れ!!」

 遂にシュラの怒りが頂点に達し、アキトへと突貫する。



「"紐の試練"!!!」

 生存率3%『紐の試練』
 
 神官の試練がアキトに牙をむいた。







▽▲▽▲







 時は加速する。

 執行される神の裁断
 生贄の祭壇へと誘われたナミ達


 良心の呵責に苛まれ、国民の義務を放棄したコニス
 泣き崩れ、ルフィ達に謝り、逃げる様に叫ぶ。

「馬鹿野郎が……!」
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