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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百五十三話
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どお前らが考えてる事超的外れだからな?
俺がうつくし姫だとしたら俺600歳だし」

一夏が椅子の上に立って配役を書いていく。

うつくし姫
魔女
皇帝
音楽家
詩人
彫刻家


『ちっぽけな命』
ナレーション

「とりあえずはこの十役だな。役を交代制にするかは要相談で」

文化祭は2日に渡って行われる。

初日の学生のみの参加、二日目の一般公開。

それぞれ一回ずつの計二回。

その二回を同じキャストでするかはクラスの自由だ。

「じゃ、『うつくし姫』やりたい奴いるか?
ふむ…ゼロか」

「じゃぁ魔女」

箒が手を上げ、一夏が黒板に『ほうき』と書いた。

「つぎは…」

最終的にうつくし姫以外の役が埋まった。

魔女 箒
皇帝 御手洗
音楽家 吉田
詩人 鈴
彫刻家 山原
父 大杉
母 内山
ちっぽけな命 弾

「おーい。うつくし姫やる奴は居ないのか?
主人公だぞ?メインだぞ?」

「一夏。うつくし姫はお前がやれ」

「What ?」

「そうね、一夏が相応しいわ」

「俺は織斑になら全てを差し出せる!」

「「「「「死ね!ホモ!」」」」」

御手洗の処刑が確定した所で一夏が顔をひきつらせて尋ねた。

「え?マジで俺がうつくし姫?頭大丈夫?おれ男だよ?」

「一夏。言い出しっぺの法則っていうのがあるんだぜ」

弾がそう言うと、クラスメイトは全員が頷いた。

「えぇ…嘘ぉ…。あーあ…『うつくし姫』とか言い出すんじゃなかった…」

一夏ががっくしと肩を下げた。

「いいではないか一夏」

「はぁ…」

その後、十名でセリフ合わせをする事になった。




「なぁ一夏、俺最後にちょっと出るだけだよな?
つかセリフないし…」

「そだねー」

弾の愚痴を流した一夏がナレーターに目配せしてセリフ合わせが始まった。

「これからする御伽噺は、六百年ほど前に本当にあったお話です。
でも、作り話だと思って聞いてください。
だって、あまりにも昔のお話ですし、救いも教訓も無いのですから、嘘のお話だとおもってください」

長いナレーションの後、音楽家、詩人、彫刻家のセリフが朗読される。

そして、一夏の番になった。

「誰も、私を見てくれない」

その声は、普段の一夏が絶対に出さない声だった。

普段よりも高く、美しい声。

普段よりも一際女らしい声だった。

続くは箒だ。

「うつくし姫。お前の美貌を誰にも見えない透明色にしよう」

高い声を出した一夏とは反対に、箒は低い声を出した。

周囲のクラスメイト達は、二人の声だけの演技に魅せられていた。

ナレー
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